MOPTQ(シールド)
2014年11月2日 ゲーム環境の初期、俺はシールドをやるたびに5色を決め打ち、どんなプールでも最大限の多色「変異」クリーチャーとプール中からかき集めた除去を満載して土地19で組むことを信条としていた。
だが、勝率は一向についてこない。それも当然だ。
それは所詮埼玉のPTQでライザが見せた構築テクの出来の悪い模倣で、彼が何をしているのか、どうしてそのような構築をしたのかをほとんど理解せず、形だけをなぞっていたからだ。
そうして10回以上のシールドをひたすら負け続けて学んだこの環境のコツは、「外はふんわり、中はサクサク」。
どういうことかというと、外……ゲームの後半に役に立つ強力なスペルやフィニッシャーはふんわりタッチしていい。ていうかしないとカードパワーが足りずにトップデッキ対決になったときに負ける。ただし、中……序盤~中盤を支えるパーマネントや除去などは、必ず適切なターンにサクサクプレイできるようマナベースに配慮しなければならない、ということだ。
これだけ聞くと当たり前のように思われるかもしれない。
しかしシールドの経験を重ねた中級者以上になればなるほど、通常人なら選択肢に入らないような多色化を活路として見出し、プールのパワーカードを余すところなく使い切ろうとしたり、カードパワーの不足を補おうとしたりしてしまうのだ。
そう、かつての俺のように。
特に「変異」クリーチャーの存在がそれを後押ししている。土地の色マナが事故っていたとしても「変異」クリーチャーだけは支障なくプレイできるため、序盤の動きを代替できるように錯覚しがちなのである。
だが、基本的に「変異」クリーチャーは5マナを払って表返してこそ採用の価値がある。5マナがあるのに表返すことができないターンが発生した場合、そのカードの役割は半ば以上死んでいると言っていい。
この環境のシールドはまさしく『1体目の「変異」クリーチャーが表返ってからが中盤』であり、「変異」クリーチャーが表返せなかったということは、中盤に辿り着けていない、すなわち他の環境で言えば土地が2枚で詰まって死んでいるのと何も変わらないのである。
「事故らないデッキ」を組んでいない段階で、この環境のスタートラインには立っていない。それが俺の結論だった。
これらの経験的なセオリーを導き出してからは、パーマネントカラーの統一と4色目5色目タッチを極力抑えることに注力するようになった。
それ以降の勝率は大分改善したように思われる。
◇
夜0時からのMOPTQ本戦。
カードプールは3色土地3枚含む土地が11枚と除去がそこそこの枚数あって良さ気。
テンプレ的(この環境のメインカラーは大半がアブザンになる)な『アブザンタッチ赤青』で特に問題なさそうだったのでそのまま構築。
『アブザンタッチ赤青』→画像参照
1 《縁切られた先祖/Disowned Ancestor(KTK)》
2 《アイノクの盟族/Ainok Bond-Kin(KTK)》
1 《牙守りの隊長/Tuskguard Captain(KTK)》
1 《クルーマの盟族/Krumar Bond-Kin(KTK)》
1 《松歩き/Pine Walker(KTK)》
1 《軍備部隊/Armament Corps(KTK)》
2 《アブザンの先達/Abzan Guide(KTK)》
1 《河水環の曲芸士/Riverwheel Aerialists(KTK)》
1 《長毛ロクソドン/Woolly Loxodon(KTK)》
(11Creatures)
1 《火口の爪/Crater’s Claws(KTK)》
1 《消耗する負傷/Debilitating Injury(KTK)》
1 《凶暴な殴打/Savage Punch(KTK)》
2 《抵抗の妙技/Feat of Resistance(KTK)》
1 《停止の場/Suspension Field(KTK)》
1 《必殺の一射/Kill Shot(KTK)》
1 《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》
1 《大物潰し/Smite the Monstrous(KTK)》
1 《絞首/Throttle(KTK)》
1 《死の投下/Dead Drop(KTK)》
(11Spells)
1 《華やかな宮殿/Opulent Palace(KTK)》
2 《砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel(KTK)》
1 《平穏な入り江/Tranquil Cove(KTK)》
2 《花咲く砂地/Blossoming Sands(KTK)》
2 《陰鬱な僻地/Dismal Backwater(KTK)》
1 《岩だらけの高地/Rugged Highlands(KTK)》
1 《ジャングルのうろ穴/Jungle Hollow(KTK)》
1 《風に削られた岩山/Wind-Scarred Crag(KTK)》
3 《山/Mountain(M14)》
2 《平地/Plains(M14)》
2 《沼/Swamp(M14)》
(18Lands)
気を遣った点は「4色目と5色目を同時に要求しないこと」。赤青含みのマルチカードで強力なものはいくつかあったが、マナベースを強くするために採用を見送った。
マナカウントは白黒緑赤青の順に8・8・7・5・4。豊富な軽量除去と2枚のプロテクションがあるのでタップインのテンポ損も取り戻せる。
スペルの取捨選択含め、かなり自信のある仕上がり。
211人参加、8回戦。スタンダードと比べて多すぎやしませんかねぇ……まあそれはともかく。
8-0まで駆け抜ける!
R1 ×〇〇 アブザンタッチ青
R2 ×× マルドゥ(相手が何でも持ってるマンだったのと、2ゲームとも装備品で負けた)
R3 〇〇 5色
R4 〇〇 アブザンタッチ青
R5 ×× 5色(フラッド×2)
R2の相手が強すぎた。しゃーなし。
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Today’s tune
巡音ルカ「NEXT STAGE」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm15866685
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