PWC-153rd-(Final)?
2008年3月23日 読書 コメント (1)ISBN:4088774140 コミック 柴田 ヨクサル 集英社 2008/03/19 ¥530
3月。それは節目であり、一年の終わりと新たな一年の始まりを予感させる。
名実ともに関東草の根の最高峰であるPWCも今、一つの区切りを迎えた。
PWCFinal・・・通常のスイスドローラウンドの後に、独自のポイントランキングで選出されたトップ8シングルエリミを控えたこの大会。そのお祭り感はかつてのLoMのようである。
だが一方で、これはれっきとした公認大会であり、トップ8に関係のない人にとっては、賞品圏内であるトップ50以内に入りまた少しでも順位を上げるチャンスでもある。その意味で、この場はGPTやPTQと何ら変わらない真剣勝負の舞台。たとえ草の根であろうと、負けるのが好きな人間はここにはいない。良くも悪くも、普段と変わらないPWCがそこにはある。
でも、俺は何のためにここにいるんだろう?俺のPWCポイントランキングは35位。ナベやシミチンたちのように、国内GP交通費、あるいはそれ以上の名誉がかかった戦いが待っているわけでもない。GP静岡も終わった今、この環境のスタンダードの練習が役に立つ機会もない。そうである以上、あえて参加する意味もないのではないか。現に、PWCランキングにそれほど熱を上げていないらっしゅは不参加という選択をしたようである。
なら、何故俺は息を切らしながら9時55分に会場入りし、必死にデッキリストを埋めているのか。その答えは一つ。まだやり残したことがあるからだ。
二週間前、グランプリ静岡。
「最強のキスキンを作る」
そう言いつつもろくに一人回しもせず、メイン《ハリケーン/Hurricane(10E)》など小手先の技術に頼っては迷走。その結果はどうだ。初日4−3ドロップ。不甲斐ない。その原因は何か?キスキンを選択したことか。いや違う。そうではなかった。俺の心が、弱かったから。キスキンを信じる心が足りなかったから。火を見るより明らかなことだった。
一年前、グランプリ京都の時。メイン《硫黄の精霊/Sulfur Elemental(PLC)》がソリューションという圧倒的逆風の中で、しかし俺はボロスを駆り二日目に残った。あの時の俺はボロスを使ってさえいれば負ける気はしなかった。ボロスを信じていたからだ。だが静岡の時は違った。キスキンなんて弱い、勝てるわけがないと半ば諦めていた。今ならわかる。静岡で俺は、自分の心の弱さをキスキンの弱さにすりかえて言い訳にしていたんだ。俺が、キスキンを信じてさえいれば。せめて二日目に残るくらいはできたはずだ。
俺がやり残したこと。それは今再び最強のキスキンを作り、風となり駆け抜けること。そして神になることだ。そうして初めて、俺はこの一年に区切りをつけることができる。他の誰のためでもない、俺の俺による俺のためのFinal。俺がガンダム、いやキスキンだ。
そうは言っても、静岡前に完成していなかったものが今になって突然完成するはずもない。あるいは最強のキスキンなんて存在しないかもしれない。時は無情にも過ぎていき、PWCFinal前日。それでも最強のキスキンだけを求め、俺は再び一人回しの旅に出るのであった。
まず俺が注目したのは、《思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft(LRW)》だった。グランプリ静岡で樽元気氏が9位に入った赤バーン、それには《針落とし/Needle Drop(LRW)》が4枚入っていたことを思い出していただきたい。1マナ1点キャントリップ、ダメージ効率は決して高くはないが、デッキの潤滑油にして彼の赤バーンになくてはならない必須パーツだった。そして《思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft(LRW)》もキャントリップ、この符号・・・
いやいやしかしうねりは2マナ、潤滑油にしてはテンポを損なう可能性が高い。ならばいっそ《バリラシュの旗騎士/Ballyrush Banneret(MOR)》で軽くして・・・だが冷静に考えてうねりの他に旗騎士の恩恵が受けられそうなカードはキスキンにはいなかった。それにそのために旗騎士のような生物性能が灰色熊以前のカードを入れるのは本末転倒ではないか?
まぁさすがに旗騎士はないにしても、うねりが本当にダメなのか、実際にデッキを組んでみて一人回しでテストしてから判断するとしよう。
『テストデッキA』
4《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart(LRW)》
4《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier(LRW)》
4《主の戦術家/Cenn’s Tactician(MOR)》
2《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers(TSB)》
4《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain(LRW)》
4《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》
4《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》
4《セラの報復者/Serra Avenger(TSP)》
4《太陽の槍/Sunlance(PLC)》
4《思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft(LRW)》
12《冠雪の平地/Snow-Covered Plains(CSP)》
1《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair(TSP)》
4《ひなびた小村/Rustic Clachan(MOR)》
3《地平線の梢/Horizon Canopy(FUT)》
2《変わり谷/Mutavault(MOR)》
30−8−22はかなり思い切った形だが、テストデッキとしてはこれくらいわかりやすい方が問題点がはっきりしていいだろう。そういえば静岡の時も29−8−23とあまり変わらないバランスだった。そのバランスからの進化を望むのだから、その意味でもテストデッキにうってつけと言える。
感想としては・・・
1.さすがにスペルが二種類だと動きが単調すぎる。また《太陽の槍/Sunlance(PLC)》はともかくマナカーブ的にこちらのスペルの「切り札」となるのが《思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft(LRW)》ではカードパワーの面でも問題がある。最低でも3種類のスペル、しかもそのうち1種類はカードパワー的には「切り札」と呼べるレベルにする要請があると考える。
2.それに樽元気氏の赤バーンが《針落とし/Needle Drop(LRW)》のキャントリップを計算に入れて3枚の《変わり谷/Mutavault(MOR)》含む土地22枚で成り立っていることを踏まえ、うねりというキャントリップを搭載したことにより同様の理屈で土地を22枚に減らせるだろうと考えたが、どうにも土地が止まって不愉快な思いをすることが多かった。2マナのカードを潤滑油と捉えるのはいささか無理があったという証拠だろう。また白マナも20枚では足りないと感じたので、23枚目に白マナの出る土地を追加する要請があると考える。
3.スペルを増やす要請、土地を増やす要請があって、必然的にクリーチャー枠を圧迫することになるが、現状の1マナ域14枚体制は非常にいい感触であり、なるべくならここには手をつけたくない。とすれば2マナ域のキスキンは削れない以上、《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》《セラの報復者/Serra Avenger(TSP)》の回避能力8枚体制の方をいじることになりそうだが、カードパワーでは《セラの報復者/Serra Avenger(TSP)》の方が強いとはいえ、《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》は2マナ圏の追加という役割も担っている。安直にどちらか1スロットを削りどちらかを残すというようなことはするべきではないだろう。
こういった試行錯誤、いや思考錯誤を経て、カードを1枚ずつ入れ替えながら、キスキンの刃は少しずつ、ほんのわずかずつでも着実に、研ぎ澄まされていった。
そうして夜中の二時をまわるころ、遂にある形・・・いやもはや一つの『型』とも言うべき、極意にたどりついた。
それがキスキン無双の型、銀弾キスキンである。
『だらだらMTG』
4《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart(LRW)》
4《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier(LRW)》
4《主の戦術家/Cenn’s Tactician(MOR)》
2《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers(TSB)》
4《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain(LRW)》
4《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》
1《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》
3《セラの報復者/Serra Avenger(TSP)》
4《太陽の槍/Sunlance(PLC)》
1《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
1《思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft(LRW)》
1《混迷の挽回/Redeem the Lost(MOR)》
1《民兵団の誇り/Militia’s Pride(LRW)》
1《補強/Fortify(TSP)》
1《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》
1《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
12《冠雪の平地/Snow-Covered Plains(CSP)》
4《ひなびた小村/Rustic Clachan(MOR)》
3《地平線の梢/Horizon Canopy(FUT)》
2《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair(TSP)》
2《変わり谷/Mutavault(MOR)》
3《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》
3《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》
3《薄れ馬/Wispmare(LRW)》
1《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
1《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》
1《永遠からの引き抜き/Pull from Eternity(TSP)》
1《忘却の輪/Oblivion Ring(LRW)》
1《不愉快の拒絶/Rebuff the Wicked(PLC)》
「またおかしなことを言い出したぞ」と侮ることなかれ。このデッキを数回一人回ししてもらえばわかると思うが、天にも昇る心地よさである。
しかも、それだけではない。1→2と軽やかに展開した後、突如として銀弾が相手のゲームプランを一気に崩壊させる。相手の想像をはるか超えた、実に8種類ものスペルの競演。サイドボード後まで見据えた、追加の銀弾4種類。さらに必要に応じて《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》と《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》の枚数を増やすことも可能。ブラーヴォ・・・まさしくブラーヴォ!!
でも、ちょっと待ってくれ。銀弾銀弾と言っても、それを本当に効果的な場面で引いてこれなければ単なるカオスではないのか?もちろん俺はライブラリの順番が透視できるわけでもなければシャッフル時にライブラリトップに載せるカードを操作できるわけでもないし、それはもはやゲームではない。とすると《吸血の教示者/Vampiric Tutor(6ED)》なくしてその理想は達成しえない、キスキン無双は単なるキスキン夢想に終わってしまうのではないか?
ノン。だがノンだ。バンチューが必要・・・そう考える時点で銀弾キスキンを大きく見誤っているといわざるをえない。たとえば《思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft(LRW)》と《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》と《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》。たとえば《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》と《混迷の挽回/Redeem the Lost(MOR)》。これらは「縦のライン」だ。そして《太陽の槍/Sunlance(PLC)》と《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》。《補強/Fortify(TSP)》と《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》。これらは「横のライン」である。おわかりだろうか。
要するに、それぞれ別個の局面で役に立つような本来の意味での銀弾がバラバラに積まれているようでいて、一つ一つのカードのマナ域とカード効果のベクトルが相互に補完しあい、実質的にカードスロットを増やしているのである。銀弾にして銀弾にあらず・・・護身完成。そりゃ悪手だろ、蟻んコ。砂漠の砂粒・・・ひとつほども後悔はしていない。手牌すべてが当たり牌−−−!!
もう何も言うことはない。もしこのデッキを使いたいと思ったなら(いないと思うけど)、スペル選択については各自検討してみて欲しい。キスキンには無限の顔があり、今広大な地平線がキスキンの前に広がっている。どこへだって行ける、そう・・・《心霊破/Psionic Blast(TSB)》でも・・・《狩りの興奮/Thrill of the Hunt(TSP)》でも・・・《岩石樹の祈り/Stonewood Invocation(TSP)》でも・・・1枚差しなら、大きくマナバランスを損なうこともない。これが究極。これが求めていた、最強だ。
参加者110名、スイスドロー7回戦。今まで本気で口にしてはいなかったが・・・今日こそは。
7−0まで、駆け抜けるッッッ!!!
?へ続く→
3月。それは節目であり、一年の終わりと新たな一年の始まりを予感させる。
名実ともに関東草の根の最高峰であるPWCも今、一つの区切りを迎えた。
PWCFinal・・・通常のスイスドローラウンドの後に、独自のポイントランキングで選出されたトップ8シングルエリミを控えたこの大会。そのお祭り感はかつてのLoMのようである。
だが一方で、これはれっきとした公認大会であり、トップ8に関係のない人にとっては、賞品圏内であるトップ50以内に入りまた少しでも順位を上げるチャンスでもある。その意味で、この場はGPTやPTQと何ら変わらない真剣勝負の舞台。たとえ草の根であろうと、負けるのが好きな人間はここにはいない。良くも悪くも、普段と変わらないPWCがそこにはある。
でも、俺は何のためにここにいるんだろう?俺のPWCポイントランキングは35位。ナベやシミチンたちのように、国内GP交通費、あるいはそれ以上の名誉がかかった戦いが待っているわけでもない。GP静岡も終わった今、この環境のスタンダードの練習が役に立つ機会もない。そうである以上、あえて参加する意味もないのではないか。現に、PWCランキングにそれほど熱を上げていないらっしゅは不参加という選択をしたようである。
なら、何故俺は息を切らしながら9時55分に会場入りし、必死にデッキリストを埋めているのか。その答えは一つ。まだやり残したことがあるからだ。
二週間前、グランプリ静岡。
「最強のキスキンを作る」
そう言いつつもろくに一人回しもせず、メイン《ハリケーン/Hurricane(10E)》など小手先の技術に頼っては迷走。その結果はどうだ。初日4−3ドロップ。不甲斐ない。その原因は何か?キスキンを選択したことか。いや違う。そうではなかった。俺の心が、弱かったから。キスキンを信じる心が足りなかったから。火を見るより明らかなことだった。
一年前、グランプリ京都の時。メイン《硫黄の精霊/Sulfur Elemental(PLC)》がソリューションという圧倒的逆風の中で、しかし俺はボロスを駆り二日目に残った。あの時の俺はボロスを使ってさえいれば負ける気はしなかった。ボロスを信じていたからだ。だが静岡の時は違った。キスキンなんて弱い、勝てるわけがないと半ば諦めていた。今ならわかる。静岡で俺は、自分の心の弱さをキスキンの弱さにすりかえて言い訳にしていたんだ。俺が、キスキンを信じてさえいれば。せめて二日目に残るくらいはできたはずだ。
俺がやり残したこと。それは今再び最強のキスキンを作り、風となり駆け抜けること。そして神になることだ。そうして初めて、俺はこの一年に区切りをつけることができる。他の誰のためでもない、俺の俺による俺のためのFinal。俺がガンダム、いやキスキンだ。
そうは言っても、静岡前に完成していなかったものが今になって突然完成するはずもない。あるいは最強のキスキンなんて存在しないかもしれない。時は無情にも過ぎていき、PWCFinal前日。それでも最強のキスキンだけを求め、俺は再び一人回しの旅に出るのであった。
まず俺が注目したのは、《思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft(LRW)》だった。グランプリ静岡で樽元気氏が9位に入った赤バーン、それには《針落とし/Needle Drop(LRW)》が4枚入っていたことを思い出していただきたい。1マナ1点キャントリップ、ダメージ効率は決して高くはないが、デッキの潤滑油にして彼の赤バーンになくてはならない必須パーツだった。そして《思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft(LRW)》もキャントリップ、この符号・・・
いやいやしかしうねりは2マナ、潤滑油にしてはテンポを損なう可能性が高い。ならばいっそ《バリラシュの旗騎士/Ballyrush Banneret(MOR)》で軽くして・・・だが冷静に考えてうねりの他に旗騎士の恩恵が受けられそうなカードはキスキンにはいなかった。それにそのために旗騎士のような生物性能が灰色熊以前のカードを入れるのは本末転倒ではないか?
まぁさすがに旗騎士はないにしても、うねりが本当にダメなのか、実際にデッキを組んでみて一人回しでテストしてから判断するとしよう。
『テストデッキA』
4《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart(LRW)》
4《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier(LRW)》
4《主の戦術家/Cenn’s Tactician(MOR)》
2《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers(TSB)》
4《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain(LRW)》
4《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》
4《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》
4《セラの報復者/Serra Avenger(TSP)》
4《太陽の槍/Sunlance(PLC)》
4《思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft(LRW)》
12《冠雪の平地/Snow-Covered Plains(CSP)》
1《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair(TSP)》
4《ひなびた小村/Rustic Clachan(MOR)》
3《地平線の梢/Horizon Canopy(FUT)》
2《変わり谷/Mutavault(MOR)》
30−8−22はかなり思い切った形だが、テストデッキとしてはこれくらいわかりやすい方が問題点がはっきりしていいだろう。そういえば静岡の時も29−8−23とあまり変わらないバランスだった。そのバランスからの進化を望むのだから、その意味でもテストデッキにうってつけと言える。
感想としては・・・
1.さすがにスペルが二種類だと動きが単調すぎる。また《太陽の槍/Sunlance(PLC)》はともかくマナカーブ的にこちらのスペルの「切り札」となるのが《思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft(LRW)》ではカードパワーの面でも問題がある。最低でも3種類のスペル、しかもそのうち1種類はカードパワー的には「切り札」と呼べるレベルにする要請があると考える。
2.それに樽元気氏の赤バーンが《針落とし/Needle Drop(LRW)》のキャントリップを計算に入れて3枚の《変わり谷/Mutavault(MOR)》含む土地22枚で成り立っていることを踏まえ、うねりというキャントリップを搭載したことにより同様の理屈で土地を22枚に減らせるだろうと考えたが、どうにも土地が止まって不愉快な思いをすることが多かった。2マナのカードを潤滑油と捉えるのはいささか無理があったという証拠だろう。また白マナも20枚では足りないと感じたので、23枚目に白マナの出る土地を追加する要請があると考える。
3.スペルを増やす要請、土地を増やす要請があって、必然的にクリーチャー枠を圧迫することになるが、現状の1マナ域14枚体制は非常にいい感触であり、なるべくならここには手をつけたくない。とすれば2マナ域のキスキンは削れない以上、《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》《セラの報復者/Serra Avenger(TSP)》の回避能力8枚体制の方をいじることになりそうだが、カードパワーでは《セラの報復者/Serra Avenger(TSP)》の方が強いとはいえ、《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》は2マナ圏の追加という役割も担っている。安直にどちらか1スロットを削りどちらかを残すというようなことはするべきではないだろう。
こういった試行錯誤、いや思考錯誤を経て、カードを1枚ずつ入れ替えながら、キスキンの刃は少しずつ、ほんのわずかずつでも着実に、研ぎ澄まされていった。
そうして夜中の二時をまわるころ、遂にある形・・・いやもはや一つの『型』とも言うべき、極意にたどりついた。
それがキスキン無双の型、銀弾キスキンである。
『だらだらMTG』
4《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart(LRW)》
4《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier(LRW)》
4《主の戦術家/Cenn’s Tactician(MOR)》
2《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers(TSB)》
4《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain(LRW)》
4《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》
1《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》
3《セラの報復者/Serra Avenger(TSP)》
4《太陽の槍/Sunlance(PLC)》
1《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
1《思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft(LRW)》
1《混迷の挽回/Redeem the Lost(MOR)》
1《民兵団の誇り/Militia’s Pride(LRW)》
1《補強/Fortify(TSP)》
1《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》
1《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
12《冠雪の平地/Snow-Covered Plains(CSP)》
4《ひなびた小村/Rustic Clachan(MOR)》
3《地平線の梢/Horizon Canopy(FUT)》
2《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair(TSP)》
2《変わり谷/Mutavault(MOR)》
3《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》
3《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》
3《薄れ馬/Wispmare(LRW)》
1《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
1《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》
1《永遠からの引き抜き/Pull from Eternity(TSP)》
1《忘却の輪/Oblivion Ring(LRW)》
1《不愉快の拒絶/Rebuff the Wicked(PLC)》
「またおかしなことを言い出したぞ」と侮ることなかれ。このデッキを数回一人回ししてもらえばわかると思うが、天にも昇る心地よさである。
しかも、それだけではない。1→2と軽やかに展開した後、突如として銀弾が相手のゲームプランを一気に崩壊させる。相手の想像をはるか超えた、実に8種類ものスペルの競演。サイドボード後まで見据えた、追加の銀弾4種類。さらに必要に応じて《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》と《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》の枚数を増やすことも可能。ブラーヴォ・・・まさしくブラーヴォ!!
でも、ちょっと待ってくれ。銀弾銀弾と言っても、それを本当に効果的な場面で引いてこれなければ単なるカオスではないのか?もちろん俺はライブラリの順番が透視できるわけでもなければシャッフル時にライブラリトップに載せるカードを操作できるわけでもないし、それはもはやゲームではない。とすると《吸血の教示者/Vampiric Tutor(6ED)》なくしてその理想は達成しえない、キスキン無双は単なるキスキン夢想に終わってしまうのではないか?
ノン。だがノンだ。バンチューが必要・・・そう考える時点で銀弾キスキンを大きく見誤っているといわざるをえない。たとえば《思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft(LRW)》と《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》と《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》。たとえば《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》と《混迷の挽回/Redeem the Lost(MOR)》。これらは「縦のライン」だ。そして《太陽の槍/Sunlance(PLC)》と《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》。《補強/Fortify(TSP)》と《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》。これらは「横のライン」である。おわかりだろうか。
要するに、それぞれ別個の局面で役に立つような本来の意味での銀弾がバラバラに積まれているようでいて、一つ一つのカードのマナ域とカード効果のベクトルが相互に補完しあい、実質的にカードスロットを増やしているのである。銀弾にして銀弾にあらず・・・護身完成。そりゃ悪手だろ、蟻んコ。砂漠の砂粒・・・ひとつほども後悔はしていない。手牌すべてが当たり牌−−−!!
もう何も言うことはない。もしこのデッキを使いたいと思ったなら(いないと思うけど)、スペル選択については各自検討してみて欲しい。キスキンには無限の顔があり、今広大な地平線がキスキンの前に広がっている。どこへだって行ける、そう・・・《心霊破/Psionic Blast(TSB)》でも・・・《狩りの興奮/Thrill of the Hunt(TSP)》でも・・・《岩石樹の祈り/Stonewood Invocation(TSP)》でも・・・1枚差しなら、大きくマナバランスを損なうこともない。これが究極。これが求めていた、最強だ。
参加者110名、スイスドロー7回戦。今まで本気で口にしてはいなかったが・・・今日こそは。
7−0まで、駆け抜けるッッッ!!!
?へ続く→
PWC-153rd-(Final)?
2008年3月23日 読書 コメント (3)
ISBN:4757522371 コミック 荒川 弘 スクウェア・エニックス 2008/03/22 ¥410
第一回戦 VS青黒フェアリー 2−1
一戦目 後手。おもむろに出てくる《ヤスデ団/Earwig Squad(MOR)》にびびるも、タッパーとメドウグレインの絆魂を駆使して青命令をケアしながらダメージレースする。が、あと一手で押し切れそうなところで《ウーナの末裔/Scion of Oona(LRW)》をトップされ、クロックが跳ね上がって死亡。
In
1《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
1《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》
1《不愉快の拒絶/Rebuff the Wicked(PLC)》
Out
1《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《民兵団の誇り/Militia’s Pride(LRW)》
1《補強/Fortify(TSP)》
(相手のサイドボードは《死の印/Deathmark(10E)》《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》を想定。先手なので《苦花/Bitterblossom(MOR)》をケアするより自分からどんどん展開していきたいから《薄れ馬/Wispmare(LRW)》は入れず、相性差で押し切るプラン)
二戦目 先手。相手ワンマリ。《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》2枚引いて押し切る。
In
3《薄れ馬/Wispmare(LRW)》
Out
1《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》
1《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》
1《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》
三戦目 後手。相手ワンマリ、こちらダブマリ。相手の土地が島島で止まってこちらは普通に回って撲殺。
第二回戦 VS赤単バーン 2−0
一戦目 先手。こちらワンマリ。《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart(LRW)》→《主の戦術家/Cenn’s Tactician(MOR)》×2の動きの返しで相手のアクションは《ケルドの匪賊/Keldon Marauders(PLC)》。4/4以上の生物を作れば簡単には焼けないので重鎮を4/4に育てつつ他に撃つ対象がないであろう《太陽の槍/Sunlance(PLC)》で匪賊を葬りクロックを作る。相手はさらに匪賊を出してくるが6/6確定の重鎮を止めることはなくダメージレースのプラン。返しで《怒鳴りつけ/Browbeat(TSB)》は3ドローどうぞ、セットから《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》がチャンプブロッカーに登場。ここで土地を引けば・・・引いた!《混迷の挽回/Redeem the Lost(MOR)》プロ赤で8/8アンブロッカブルでぴったり20点で勝ち。
In
3《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》
3《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》
1《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《不愉快の拒絶/Rebuff the Wicked(PLC)》
Out
4《太陽の槍/Sunlance(PLC)》
2《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers(TSB)》
1《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
1《補強/Fortify(TSP)》
(元々相性差のあるマッチ、サイドボードは十分にとっている。それでも相手が《血騎士/Blood Knight(PLC)》をとっていたらかなり厳しいが、それ以外ならなんとかなる)
二戦目 後手。《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》に《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》つけてクロックを確定させ、相手の引きが芳しくないようで2点《硫黄破/Sulfurous Blast(TSP)》など撃ってくる返しでサルプリ追加して勝負あり。
第三回戦 VS青黒フェアリー 2−1
一戦目 後手。おそらく《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》無しの、《ルーンのほつれ/Rune Snag(CSP)》《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》どちらもとっている形で、序盤を丁寧にいなされ、余分に《太陽の槍/Sunlance(PLC)》を撃たされ《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》が除去れずに負け。
In
1《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
1《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》
1《不愉快の拒絶/Rebuff the Wicked(PLC)》
Out
1《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《民兵団の誇り/Militia’s Pride(LRW)》
1《補強/Fortify(TSP)》
(第一回戦と同様。)
二戦目 先手。普通に勝ち。
In
3《薄れ馬/Wispmare(LRW)》
Out
1《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》
1《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》
1《混迷の挽回/Redeem the Lost(MOR)》
(エキスではなくシェルターを抜いたのは後手だと構える余裕がなさそうだからか。あるいは元々エキスは《ウーナの末裔/Scion of Oona(LRW)》を除去するためだけに入っているようなものだし、ここで抜いては本末転倒と考えたのかも)
三戦目 後手。4/4覇権にがっちりされながら《フェアリーの集会場/Faerie Conclave(10E)》に殴られる場を《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》のサポートを受けた《変わり谷/Mutavault(MOR)》アタック→《ひなびた小村/Rustic Clachan(MOR)》×2で乗り越え、消耗戦に突入。相手が何も引かないうちに細かくクロックを刻んで削りきる。
第四回戦 VSJoytime(キムタク) 2−0
一戦目 後手。相手ダブマリに対し、こちらは《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart(LRW)》→《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》→《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》+《主の戦術家/Cenn’s Tactician(MOR)》といい感じ。相手は2ターン目《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart(CSP)》から4ターン目に《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(10E)》で迎え撃つがこちらは返しにフルパン→《思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft(LRW)》+《ひなびた小村/Rustic Clachan(MOR)》で補強して3体ブロックされた主を生き残らせる超絶ぶんで相手はそれ以上対抗策を引いてなくて勝ち。
In
1《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
3《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》
1《永遠からの引き抜き/Pull from Eternity(TSP)》
Out
2《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers(TSB)》
1《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《民兵団の誇り/Militia’s Pride(LRW)》
1《思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft(LRW)》
(メイン《紅蓮地獄/Pyroclasm(10E)》に《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》、サイドから《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》と相性が極限に悪い。地上や飛行は誘惑蒔き+《大いなるガルガドン/Greater Gargadon(TSP)》であっという間に捌かれるので《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》で刻んでいくプランしかない)
二戦目 後手。相手ワンマリで、《鮮烈な小川/Vivid Creek(LRW)》と島の2枚で土地が止まる。Vividカウンターを《大いなるガルガドン/Greater Gargadon(TSP)》と《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》で使い倒した後、相手が3枚目の土地をセットすることはなかった。
第五回戦 VS赤緑氷雪ビッグマナ 1−2
一戦目 先手。《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(LRW)》とかで適当にいなされつつも、相手のプレイミスのおかげでどうにかライフ2まで削るがトップ条件は銀弾《混迷の挽回/Redeem the Lost(MOR)》1枚限り。相手のアタックが弱腰だったため2枚くらい追加でトップチャンスが回ってくるがさすがに引けず負け。
In
3《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》
3《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》
1《忘却の輪/Oblivion Ring(LRW)》
1《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
1《不愉快の拒絶/Rebuff the Wicked(PLC)》
Out
2《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers(TSB)》
4《太陽の槍/Sunlance(PLC)》
1《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《民兵団の誇り/Militia’s Pride(LRW)》
1《思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft(LRW)》
(相手は《雪崩し/Skred(CSP)》《火葬/Incinerate(10E)》で逐次生物を除去ってくる上、《硫黄破/Sulfurous Blast(TSP)》まで考えるとプレインズウォーカーは全体強化としては心許ない。まずはプロ赤、次いでグリフィンガイドを着地させるべく防御的なカード、そして対ガラクや雲打ちにテンポを損なわないための輪を搭載)
二戦目 先手。普通に回って撲殺。
三戦目 後手。プレイングミスがあって、プロ赤3体でクロック作ってるのに《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》と《樹上の村/Treetop Village(10E)》に殴られ《ロノムの口/Mouth of Ronom(CSP)》でダメージレースまくられて負け。
第六回戦 VS赤タッチタルモバーン 0−2
一戦目 後手。《つっかかり/Lash Out(LRW)》で当たり前のように激突に敗北し、《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》が止まらなくて負け。
In
1《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《不愉快の拒絶/Rebuff the Wicked(PLC)》
1《永遠からの引き抜き/Pull from Eternity(TSP)》
3《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》
3《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》
Out
2《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers(TSB)》
1《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
4《太陽の槍/Sunlance(PLC)》
1《民兵団の誇り/Militia’s Pride(LRW)》
1《補強/Fortify(TSP)》
二戦目 先手。《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》は出すも、《思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft(LRW)》とかでもたついてる間に(抜けばよかった。サイドミス)《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》に殴られる。5ターン目にライフ13で場にアンセムサルプリ平地平地平地地平線、相手は山山山《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》で《裂け目の稲妻/Rift Bolt(TSP)》を待機して残り2マナ立っている時。手札に《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》、《永遠からの引き抜き/Pull from Eternity(TSP)》、《主の戦術家/Cenn’s Tactician(MOR)》、《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》。モグファナのクロックを止めつつ、手札の引き抜きを有効活用するため戦術家→主でゴーしてアップキープ引き抜きのプラン。相手はエンド前《タール火/Tarfire(LRW)》、ライフ11。アップキープ地平線で1点食らいつつ稲妻を引き抜き。ターン帰ってきたらアジャニで勝てる!と思ったらおもむろにモグファナサクリファイスから《欠片の飛来/Shard Volley(MOR)》×3で負け。なんじゃそりゃ。どっちのプランでも負けてるし。
まぁやっぱりいつものように4−2ドロップでした。第五回戦三戦目のプレイミスでキスキンの風が死んでしまった。デッキは最強だったが乗り手がヘタクソすぎた。
4月からはMTGとの付き合い方が変わっていくと思うし、そんなわけでこれからはだらだらMTGも今までのようにはエンターテインメントにできないかも。ま、先のことなんてわからんけどね。
第一回戦 VS青黒フェアリー 2−1
一戦目 後手。おもむろに出てくる《ヤスデ団/Earwig Squad(MOR)》にびびるも、タッパーとメドウグレインの絆魂を駆使して青命令をケアしながらダメージレースする。が、あと一手で押し切れそうなところで《ウーナの末裔/Scion of Oona(LRW)》をトップされ、クロックが跳ね上がって死亡。
In
1《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
1《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》
1《不愉快の拒絶/Rebuff the Wicked(PLC)》
Out
1《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《民兵団の誇り/Militia’s Pride(LRW)》
1《補強/Fortify(TSP)》
(相手のサイドボードは《死の印/Deathmark(10E)》《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》を想定。先手なので《苦花/Bitterblossom(MOR)》をケアするより自分からどんどん展開していきたいから《薄れ馬/Wispmare(LRW)》は入れず、相性差で押し切るプラン)
二戦目 先手。相手ワンマリ。《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》2枚引いて押し切る。
In
3《薄れ馬/Wispmare(LRW)》
Out
1《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》
1《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》
1《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》
三戦目 後手。相手ワンマリ、こちらダブマリ。相手の土地が島島で止まってこちらは普通に回って撲殺。
第二回戦 VS赤単バーン 2−0
一戦目 先手。こちらワンマリ。《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart(LRW)》→《主の戦術家/Cenn’s Tactician(MOR)》×2の動きの返しで相手のアクションは《ケルドの匪賊/Keldon Marauders(PLC)》。4/4以上の生物を作れば簡単には焼けないので重鎮を4/4に育てつつ他に撃つ対象がないであろう《太陽の槍/Sunlance(PLC)》で匪賊を葬りクロックを作る。相手はさらに匪賊を出してくるが6/6確定の重鎮を止めることはなくダメージレースのプラン。返しで《怒鳴りつけ/Browbeat(TSB)》は3ドローどうぞ、セットから《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》がチャンプブロッカーに登場。ここで土地を引けば・・・引いた!《混迷の挽回/Redeem the Lost(MOR)》プロ赤で8/8アンブロッカブルでぴったり20点で勝ち。
In
3《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》
3《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》
1《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《不愉快の拒絶/Rebuff the Wicked(PLC)》
Out
4《太陽の槍/Sunlance(PLC)》
2《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers(TSB)》
1《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
1《補強/Fortify(TSP)》
(元々相性差のあるマッチ、サイドボードは十分にとっている。それでも相手が《血騎士/Blood Knight(PLC)》をとっていたらかなり厳しいが、それ以外ならなんとかなる)
二戦目 後手。《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》に《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》つけてクロックを確定させ、相手の引きが芳しくないようで2点《硫黄破/Sulfurous Blast(TSP)》など撃ってくる返しでサルプリ追加して勝負あり。
第三回戦 VS青黒フェアリー 2−1
一戦目 後手。おそらく《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》無しの、《ルーンのほつれ/Rune Snag(CSP)》《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》どちらもとっている形で、序盤を丁寧にいなされ、余分に《太陽の槍/Sunlance(PLC)》を撃たされ《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》が除去れずに負け。
In
1《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
1《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》
1《不愉快の拒絶/Rebuff the Wicked(PLC)》
Out
1《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《民兵団の誇り/Militia’s Pride(LRW)》
1《補強/Fortify(TSP)》
(第一回戦と同様。)
二戦目 先手。普通に勝ち。
In
3《薄れ馬/Wispmare(LRW)》
Out
1《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》
1《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》
1《混迷の挽回/Redeem the Lost(MOR)》
(エキスではなくシェルターを抜いたのは後手だと構える余裕がなさそうだからか。あるいは元々エキスは《ウーナの末裔/Scion of Oona(LRW)》を除去するためだけに入っているようなものだし、ここで抜いては本末転倒と考えたのかも)
三戦目 後手。4/4覇権にがっちりされながら《フェアリーの集会場/Faerie Conclave(10E)》に殴られる場を《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》のサポートを受けた《変わり谷/Mutavault(MOR)》アタック→《ひなびた小村/Rustic Clachan(MOR)》×2で乗り越え、消耗戦に突入。相手が何も引かないうちに細かくクロックを刻んで削りきる。
第四回戦 VSJoytime(キムタク) 2−0
一戦目 後手。相手ダブマリに対し、こちらは《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart(LRW)》→《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》→《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》+《主の戦術家/Cenn’s Tactician(MOR)》といい感じ。相手は2ターン目《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart(CSP)》から4ターン目に《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(10E)》で迎え撃つがこちらは返しにフルパン→《思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft(LRW)》+《ひなびた小村/Rustic Clachan(MOR)》で補強して3体ブロックされた主を生き残らせる超絶ぶんで相手はそれ以上対抗策を引いてなくて勝ち。
In
1《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
3《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》
1《永遠からの引き抜き/Pull from Eternity(TSP)》
Out
2《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers(TSB)》
1《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《民兵団の誇り/Militia’s Pride(LRW)》
1《思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft(LRW)》
(メイン《紅蓮地獄/Pyroclasm(10E)》に《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》、サイドから《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》と相性が極限に悪い。地上や飛行は誘惑蒔き+《大いなるガルガドン/Greater Gargadon(TSP)》であっという間に捌かれるので《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》で刻んでいくプランしかない)
二戦目 後手。相手ワンマリで、《鮮烈な小川/Vivid Creek(LRW)》と島の2枚で土地が止まる。Vividカウンターを《大いなるガルガドン/Greater Gargadon(TSP)》と《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》で使い倒した後、相手が3枚目の土地をセットすることはなかった。
第五回戦 VS赤緑氷雪ビッグマナ 1−2
一戦目 先手。《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(LRW)》とかで適当にいなされつつも、相手のプレイミスのおかげでどうにかライフ2まで削るがトップ条件は銀弾《混迷の挽回/Redeem the Lost(MOR)》1枚限り。相手のアタックが弱腰だったため2枚くらい追加でトップチャンスが回ってくるがさすがに引けず負け。
In
3《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》
3《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》
1《忘却の輪/Oblivion Ring(LRW)》
1《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
1《不愉快の拒絶/Rebuff the Wicked(PLC)》
Out
2《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers(TSB)》
4《太陽の槍/Sunlance(PLC)》
1《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《民兵団の誇り/Militia’s Pride(LRW)》
1《思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft(LRW)》
(相手は《雪崩し/Skred(CSP)》《火葬/Incinerate(10E)》で逐次生物を除去ってくる上、《硫黄破/Sulfurous Blast(TSP)》まで考えるとプレインズウォーカーは全体強化としては心許ない。まずはプロ赤、次いでグリフィンガイドを着地させるべく防御的なカード、そして対ガラクや雲打ちにテンポを損なわないための輪を搭載)
二戦目 先手。普通に回って撲殺。
三戦目 後手。プレイングミスがあって、プロ赤3体でクロック作ってるのに《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》と《樹上の村/Treetop Village(10E)》に殴られ《ロノムの口/Mouth of Ronom(CSP)》でダメージレースまくられて負け。
第六回戦 VS赤タッチタルモバーン 0−2
一戦目 後手。《つっかかり/Lash Out(LRW)》で当たり前のように激突に敗北し、《田舎の破壊者/Countryside Crusher(MOR)》が止まらなくて負け。
In
1《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《不愉快の拒絶/Rebuff the Wicked(PLC)》
1《永遠からの引き抜き/Pull from Eternity(TSP)》
3《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》
3《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》
Out
2《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers(TSB)》
1《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
4《太陽の槍/Sunlance(PLC)》
1《民兵団の誇り/Militia’s Pride(LRW)》
1《補強/Fortify(TSP)》
二戦目 先手。《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》は出すも、《思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft(LRW)》とかでもたついてる間に(抜けばよかった。サイドミス)《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》に殴られる。5ターン目にライフ13で場にアンセムサルプリ平地平地平地地平線、相手は山山山《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》で《裂け目の稲妻/Rift Bolt(TSP)》を待機して残り2マナ立っている時。手札に《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》、《永遠からの引き抜き/Pull from Eternity(TSP)》、《主の戦術家/Cenn’s Tactician(MOR)》、《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》。モグファナのクロックを止めつつ、手札の引き抜きを有効活用するため戦術家→主でゴーしてアップキープ引き抜きのプラン。相手はエンド前《タール火/Tarfire(LRW)》、ライフ11。アップキープ地平線で1点食らいつつ稲妻を引き抜き。ターン帰ってきたらアジャニで勝てる!と思ったらおもむろにモグファナサクリファイスから《欠片の飛来/Shard Volley(MOR)》×3で負け。なんじゃそりゃ。どっちのプランでも負けてるし。
まぁやっぱりいつものように4−2ドロップでした。第五回戦三戦目のプレイミスでキスキンの風が死んでしまった。デッキは最強だったが乗り手がヘタクソすぎた。
4月からはMTGとの付き合い方が変わっていくと思うし、そんなわけでこれからはだらだらMTGも今までのようにはエンターテインメントにできないかも。ま、先のことなんてわからんけどね。