と、2日目に行く前に。

 初日が終わった後で日本人を集めて練習がてら8ドラをやったのを思い出したのでそれも書いておく。

 席はKJ→ゆくひろ→ウメ→ナベ→なかちかさん→ひまんちゅ→あくあ→俺の順。

1-1 《精神叫び/Mindshrieker(ISD)》
1-2 (昼)《ガツタフの羊飼い/Gatstaf Shepherd(ISD)》
1-3 《流城の貴族/Stromkirk Noble(ISD)》
1-4 (昼)《ガツタフの羊飼い/Gatstaf Shepherd(ISD)》だけど上家に(昼)《ガツタフの羊飼い/Gatstaf Shepherd(ISD)》取られちゃって微妙な感じ。赤は空いてて2色目何にしようかなというところ。
2-1 《ステンシアの血の間/Stensia Bloodhall(ISD)》
2-2 《月桂樹の古老/Elder of Laurels(ISD)》流して黒いカードとって赤黒へ。
3-2 (昼)《クルーインの無法者/Kruin Outlaw(ISD)》流して《血に狂った新生子/Bloodcrazed Neonate(ISD)》(笑)

2《交差路の吸血鬼/Crossway Vampire(ISD)》
1《残忍な峰狼/Feral Ridgewolf(ISD)》
2《暴動の小悪魔/Riot Devils(ISD)》
2《歩く死骸/Walking Corpse(ISD)》
1《吸血鬼の侵入者/Vampire Interloper(ISD)》
4《血に狂った新生子/Bloodcrazed Neonate(ISD)》
1《チフス鼠/Typhoid Rats(ISD)》
2《流城の貴族/Stromkirk Noble(ISD)》
3《夜鳥の手中/Nightbird’s Clutches(ISD)》
2《吸血鬼の怒り/Vampiric Fury(ISD)》
1《骸骨の渋面/Skeletal Grimace(ISD)》
1《噛み傷への興奮/Furor of the Bitten(ISD)》
1《霊炎/Geistflame(ISD)》
10《山/Mountain(M11)》
6《沼/Swamp(M11)》
1《ステンシアの血の間/Stensia Bloodhall(ISD)》

 黒が混んでてカード足りなくて弱いカード多いけど、ぶち切れてて非常に俺好み。

第一回戦 VS白青(なかちかさん)
一戦目 お互いドブンだけど相手の方が引きが強くて負け。
二戦目 ワンマリ《血に狂った新生子/Bloodcrazed Neonate(ISD)》キープしたら《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》出てきて心折れて負け。
××

第二回戦 VS青黒タッチ赤(ひまんちゅ)
一戦目 《轟く激震/Rolling Temblor(ISD)》でシャクられて負け。
二戦目 ドブンで勝ち。
三戦目 相手が黒黒引けない間にライフ削って、ようやく《血の贈与の悪魔/Bloodgift Demon(ISD)》出てくるもライフ一桁。でもサイドインした《夜の衝突/Bump in the Night(ISD)》含めた3ヒットを引けずに負け。
×○×

第三回戦 VS緑黒(ゆくひろ)
一戦目 4枚と5枚でそれぞれ相手の土地が詰まり、《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》フラッシュバックできなくて勝ち。
二戦目 サイドインした威嚇エンチャント(笑)が無双して勝ち。心を折っといた。
○○

 負け-負け-勝ちで7位。3-0は上家のあくあで緑白。

            ◇

 さて。

 ここからは2日目、リミテッドの話になるわけだが。

 『神様へのブラフ』では(本戦に参加しない)イカ彦・らっしゅがスタンダード・モダンの調整に付き合ってくれることはあっても、リミテッドについて殊更に膝突き合わせて語るというようなことはしなかったし、またこちらもそれを求めなかった。

 それはこれまで参加したグランプリ・プロツアーの調整においても同様であり、『互いのリミテッド観に深くは干渉しない』というのが暗黙の了解であったように思われる。

 何故か。

 確かに、俺が『言っても聞かないキ○ガイだから』というのはある。

・《兜蛾/Kabuto Moth(CHK)》いっぱい流して赤黒決めうちに始まり、
・《呪詛/Hex(RAV)》流して《激情のゴブリン/Frenzied Goblin(RAV)》
・《隆盛なる勇士クロウヴァクス/Crovax, Ascendant Hero(PLC)》流して《巨大埃バチ/Giant Dustwasp(PLC)》
・《キンズベイルの勇士、ブリジッド/Brigid, Hero of Kinsbaile(LRW)》流して《鳥の変わり身/Avian Changeling(LRW)》
・《バジリスクの首輪/Basilisk Collar(WWK)》流して《ハリマーの採掘者/Halimar Excavator(WWK)》
・《忠実な軍勢の祭殿/Shrine of Loyal Legions(NPH)》流して《審問官の総督/Inquisitor Exarch(NPH)》
・《精神の制御/Mind Control(M11)》流して《ガラクの仲間/Garruk’s Companion(M11)》
・(昼)《クルーインの無法者/Kruin Outlaw(ISD)》流して《血に狂った新生子/Bloodcrazed Neonate(ISD)》(←New!!)

(※全てこのブログのログに残っている実話です)

 など、あらゆる環境でおよそ理解不能な異次元ピックを繰り返してきた馬鹿に、もはやつける薬はないと見限られているのかもしれない。

 しかし、もっと根本的に。

 ある一定のレベルに達した個々人のリミテッド観は、決して犯すべからざる城なのだ、とも考えることができる。

 なぜなら、ドラフトはただカードの点数を守ってセオリー通りにピックするだけでは絶対に勝てない。

 それぞれのカードの評価は認識した上で、ターニングポイントに敏感に反応し、『自分にしかできない閃光のようなピック』を挟むことを心がける・・・それが3-0するための心構えだからだ。

 各人が『自分にしかできない』ピックを目指す以上、ドラフトのテクニックは抽象的なカードの評価以外には共有されえない。むしろ共有することは有害ですらある。

 特定のシチュエーションで「何を取るか」といった選択肢は、それ自体が個性の発露、自己表現の手段であるから、そこには正解など常に存在しない。

 だからこそ、ピックは自由であるべきだ。

 もしそのピックが他の何よりも勝率の上昇につながるというのなら、あらゆる説得の論理を以て正当化すればよい。それだけの話だ。

 したがって、もし特定の環境で既に安定して2-1デッキ(2-1はできるだろう、というレベルのデッキ)を作れるというのなら。

 その手法は本人のためには決して開示されるべきではないし、逆にそのエッセンスを書いた記事こそ、真に価値あるものといえるだろう。

 いずれにせよこれから語るのは、モダンやスタンダードのときの話のように多数人の合意を得られるある程度客観的なソリューションではなく、極めて個人的な、ドラフトにおける俺自身の自己表現の手法である。

            ◇

 イニストラード環境のドラフトは、白が最も強い。

 これは経験上疑いようのないところであり、プレイアブルなコモンの総数を見れば、正しく事実であるとすら言える。

 しかし、このことは同時にプロツアーレベルでは明らかに卓の全員がもれなく有している共通認識であろう。

 それはとりもなおさず、『8人全員がパックを開けた瞬間に虎視眈々と白への参入機会を狙いはじめる』ことを意味する。

 これは白好みのベクトルをもってテーブルに座る者にとって圧倒的に不利な事実である。

 M12環境のプロツアーフィラデルフィア(http://60486.diarynote.jp/201109081626318969/)で俺が黒タッチ赤ビートを決め打っていたのは、黒くてプレイアブルな生物がパック後半まで余りがちなのに比して、黒に除去からしか入らないプレーヤーが多く、かなりの確率で旨みを享受できたからである。

 それに対し、この環境の白は8人誰もがどこからでも入る強力なカラーである。

 とすればこの環境の白狙いは、例え最強色の補正があったとしても、戦略的には期待値が低いものと言わざるをえなかった。

 では、この環境の最強戦略(=ソリューション)とは何なのだろうか。

 実を言うと、俺はフィラデルフィアのときとは違い、この世界選手権に臨むにあたってはISD×3における最強戦略をいまだ見出していたわけではなかった。

 ただ『可能な限り白、無理そうなら低マナの生物が取れる色』という漠然とした優先順位だけを持っていた、いわゆる『流れドラフター』だったに過ぎない。

 しかし、前日レジスト前のサイドイベントドラフトと、初日終了後の日本人ドラフトを経て、俺は何かを掴みはじめていた。

 まず、この環境の赤はM12環境の黒と似て、プレイアブルな生物が案外多いにも関わらず、《硫黄の流弾/Brimstone Volley(ISD)》と《霊炎/Geistflame(ISD)》からしか入らないプレーヤーが多い。つまりM12同様、生物を絞ることで容易に独占に至る。

 また緑は、当初は白同様に最強色の一角を担っていると思っていたが、プレイアブルなコモン生物は案外少なく、また悪名高き《旅の準備/Travel Preparations(ISD)》の存在と、両面カードで他の色より簡単に主張されるために、競合率が白に次ぐという側面を持っていた。

 黒(笑)については一貫した低評価で変わることはなかった。すなわち、レアとアンコモンが流れて来ない限りやらない。

 そして青はといえば・・・コントロール的には玄人好みで《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》や《閉所恐怖症/Claustrophobia(ISD)》などおいしいコモンはあるが・・・それ以上にビートダウン的にはもっとも研究が進んでいない色といえた。

 すなわち、《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》の存在である。

 《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》の点数は、もちろんコミュニティにもよるだろうが、少なくとも当時の海外プレーヤーの間では、両面カードの中でも《苛まれし最下層民/Tormented Pariah(ISD)》に次ぐ低評価だった。

 感覚的には、大体『一周はする』といったところか。

 その安さに、注目した。

 唯一コモンの両面で青を主張できるこのカード。その点数を自分だけ圧倒的に引き上げる。

 とりわけこの世界選手権ではMOと違ってインディアンポーカースタイルが導入されていたため、他家の両面カードのピック状況は普段より意識せざるをえない状況にあった。

 出た虫人間は全部、例え初手から3手目でも取る。その覚悟を示すことで、青を独占する。

 そう、ここに至って最強戦略が完成した。

 つまりは、青と赤である。

            ◇

 初日3-3という『覚悟を決めねばならぬライン』だったことで逆に俺は、流れにしたがって無難なデッキを組むことより、対戦相手全員を一瞬で殺せる(注:そういうゲームではありません)研ぎ澄まされた3-0デッキを組むことしか頭になかった。

 そのためには、やはり奇策を弄するしかない。

 『もし1パック目で《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》が全くピックされず、自分のところまでまわってきたら』・・・その段階で策を発動するつもりだった。

 策とはとりもなおさず、虫人間ビート決めうち。

 それでいて、もし1パック目で虫人間が出なかったら。その段階で青を即座に諦めることはしないまでも、メインコンセプトとしては赤アグロに流れる。

 つまり開封パックのインディアンポーカータイム(両面カードを見せ合う時間)で全ての方針は決定される。

 ぶっつけ本番のこの作戦が果たしてうまくいくのか。緊張と不安を感じながらも、俺は1パック目の封を外した。

 2日目ドラフト6回戦。6-0まで駆け抜ける!!

            ◇

 まずは1stドラフト。

 自分は2番席、5番席にPaul Rietzl, 6番席にBrad Nelson。

1-1 Rietzlがガラク引いてる中、《交差路の吸血鬼/Crossway Vampire(ISD)》スタート
1-2 《静かな旅立ち/Silent Departure(ISD)》
1-3 《縫い合わせのドレイク/Stitched Drake(ISD)》
1-5くらいで1枚だけ出てた《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》を確保
1-6 《グリセルブランドの信奉者/Disciple of Griselbrand(ISD)》流して《うろつく餌食の呪い/Curse of Stalked Prey(ISD)》
1-7 《荘園の骸骨/Manor Skeleton(ISD)》くらいしか取るものがない
2-2 《嵐霊/Sturmgeist(ISD)》《礼儀正しい識者/Civilized Scholar(ISD)》流して《ファルケンラスの貴族/Falkenrath Noble(ISD)》
2-3 《嵐霊/Sturmgeist(ISD)》

1《嵐霊/Sturmgeist(ISD)》
1《縫い合わせのドレイク/Stitched Drake(ISD)》
2《交差路の吸血鬼/Crossway Vampire(ISD)》
1《セルホフの密教信者/Selhoff Occultist(ISD)》
1《精神叫び/Mindshrieker(ISD)》
1《縫い師の見習い/Stitcher’s Apprentice(ISD)》
1《不可視の忍び寄り/Invisible Stalker(ISD)》
2《血に狂った新生子/Bloodcrazed Neonate(ISD)》
4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》
1《無謀な浮浪者/Reckless Waif(ISD)》
1《轟く激震/Rolling Temblor(ISD)》
1《恐るべき妄想/Frightful Delusion(ISD)》
1《恐慌盲/Hysterical Blindness(ISD)》
3《夜鳥の手中/Nightbird’s Clutches(ISD)》
1《捨て身の狂乱/Desperate Ravings(ISD)》
1《うろつく餌食の呪い/Curse of Stalked Prey(ISD)》
1《静かな旅立ち/Silent Departure(ISD)》
1《噛み傷への興奮/Furor of the Bitten(ISD)》
8《島/Island(M11)》
7《山/Mountain(M11)》

 そう、こういうのがやりたかったんだ。

 ピックはほとんどうろ覚えだが、2パック目の3手目《嵐霊/Sturmgeist(ISD)》までは赤黒青のうちどの2色をメインにするか決めかねていた。

 《嵐霊/Sturmgeist(ISD)》を取ってからは、下家方面が黒に手を出したらしく、青がだだ漏れだったので青が決定し、3パック目で赤がウルトラ安かった(《轟く激震/Rolling Temblor(ISD)》が10手目とか)のでカードの枚数が足りた感じ。

 《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》が4枚も出たのはバグ。ただ他に日本人がいない卓だったからか、本当にみんな興味なさそうでぐるぐる回ってくるもんだから楽しくて仕方がなかった。

 別の卓ではゆくひろが5枚(!)集めてて楽しそうだった。

第七回戦 VS Daniel, Teixeira(青赤タッチ黒)
一戦目 先手で《血に狂った新生子/Bloodcrazed Neonate(ISD)》→《うろつく餌食の呪い/Curse of Stalked Prey(ISD)》→《セルホフの密教信者/Selhoff Occultist(ISD)》→《噛み傷への興奮/Furor of the Bitten(ISD)》→《夜鳥の手中/Nightbird’s Clutches(ISD)》で相手の動きがぬるかったので勝ち。
二戦目 お互いダブマリ。相手土地1、こっちは《捨て身の狂乱/Desperate Ravings(ISD)》撃っても土地2で詰まり、二人ともディスカードを始める始末。でもこっちが先に土地引いて殴り始めて勝ち。
○○

第八回戦 VS Mateusz, Kopec(緑黒タッチ白)
一戦目 T1《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》が2ターン目に《夜鳥の手中/Nightbird’s Clutches(ISD)》で変身し、さらに《血に狂った新生子/Bloodcrazed Neonate(ISD)》→《セルホフの密教信者/Selhoff Occultist(ISD)》と出したら相手が3ターン目に投了。
二戦目 相手が沼3枚で詰まって勝ち。
○○

第九回戦 VS Paul, Rietzl(赤緑)
一戦目 相手ワンマリ土地1で詰まるもすぐ2枚目3枚目と引いてきてゲームに。こっちは《血に狂った新生子/Bloodcrazed Neonate(ISD)》《うろつく餌食の呪い/Curse of Stalked Prey(ISD)》ハメのプランだったがいつまで経っても《島/Island(M11)》が引けず、立ち直った相手に盤面固められて《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run(ISD)》で詰められ、ワンチャン10点《精神叫び/Mindshrieker(ISD)》プランもさすがに届かなくて負け。
二戦目 (昼)《情け知らずのガラク/Garruk Relentless(ISD)》を使い捨てで使わせることに成功し、あとはごり押して勝ち。
三戦目 相手ワンマリ、こちらダブマリ。でも相手土地4で詰まって(昼)《情け知らずのガラク/Garruk Relentless(ISD)》も引けてなくて《精神叫び/Mindshrieker(ISD)》が無双して勝ち。
×○○

 Paul Rietzlに勝てたのは本当にツイてた。(昼)《情け知らずのガラク/Garruk Relentless(ISD)》引かれただけで一瞬で負けるマッチアップだったから。

 ともあれ、ここでの3-0は初日の負けを忘れるほどにテンションがあがった。

 何より自信がついた。俺のドラフトテクニックは世界レベルなのだと。

 2ndドラフトもこの勢いで3-0できる。

 そう信じて疑わなかった。

            ◇

 続いて2ndドラフト。

 自分が3番席、7番にOwen Turtenwald。また他に日本人がいない卓。

1-1 《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》(上家が《夜明けのレインジャー/Daybreak Ranger(ISD)》を剥いたため、迷いはなかった)
1-4で上家が《礼儀正しい識者/Civilized Scholar(ISD)》とってちょっと雲行きが怪しくなる。
1-5くらいで《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》《交差路の吸血鬼/Crossway Vampire(ISD)》の2択で脇に《上座の聖戦士/Elder Cathar(ISD)》もいて白空きの匂いを感じて前者とって白へ。実際には赤も空いてたけどそっちは譲って下家にやってもらう方向。
1-10くらいで《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》が帰ってきて上家の優しさを感じる。
ちなみに3-10くらいでまた《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》は流れてきた。愛してる。
3-1 《血統の守り手/Bloodline Keeper(ISD)》流して《肉屋の包丁/Butcher’s Cleaver(ISD)》


1《絞首台の守部/Gallows Warden(ISD)》
2《月鷺/Moon Heron(ISD)》
1《修道院のグリフィン/Abbey Griffin(ISD)》
1《縫い合わせのドレイク/Stitched Drake(ISD)》
1《礼拝堂の霊/Chapel Geist(ISD)》
1《セルホフの密教信者/Selhoff Occultist(ISD)》
1《精鋭の審問官/Elite Inquisitor(ISD)》
1《物騒な群衆/Unruly Mob(ISD)》
2《縫い師の見習い/Stitcher’s Apprentice(ISD)》
2《幽体の乗り手/Spectral Rider(ISD)》
2《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》
2《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》
1《大物潰し/Smite the Monstrous(ISD)》
1《恐慌盲/Hysterical Blindness(ISD)》
2《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》
1《勇壮の時/Moment of Heroism(ISD)》
1《熟慮/Think Twice(ISD)》
1《猛火の松明/Blazing Torch(ISD)》
9《平地/Plains(M11)》
7《島/Island(M11)》

 サイドに《肉屋の包丁/Butcher’s Cleaver(ISD)》《幽体の飛行/Spectral Flight(ISD)》。クリーチャー/スペル比率とインスタント+ソーサリーの数を考えるとサイドに落とすしかなかった。

 でも日本に帰ってナベに見せたら《絞首台の守部/Gallows Warden(ISD)》抜いて包丁の方が良さそう、との意見。確かに。そのときは考えつかなかった。

第十回戦 VS Jorg, Unfried(黒緑タッチ白赤)
http://coverage.mtg-jp.com/worlds11/article/002486/
○○

第十一回戦 VS Owen, Turtenwald(青赤タッチ黒フラッシュバックコン)
一戦目 先手で軽快なビート刻んでたら2ターン目エンドの《捨て身の狂乱/Desperate Ravings(ISD)》から3ターン目に《燃え立つ復讐/Burning Vengeance(ISD)》置かれたときの戦慄がわかるだろうか?しっかりコントロールされた後に《血まみれの書の呪い/Curse of the Bloody Tome(ISD)》2枚貼られて負け。
二戦目 ワンマリ平地島で白白2/2が2枚あるハンドキープして平地引けずに負け。
××

第十二回戦 VS Max, Sjoblom(白赤アグロ)
一戦目 相手ワンマリこっちトリマリで土地引いて負け。
二戦目 互いのデッキの性質上消耗戦になることはわかりきってたのに一本目にイラついてサイドせずに始めたら、やっぱり終始押され気味な消耗戦になって、最後は《硫黄の流弾/Brimstone Volley(ISD)》で負け。《肉屋の包丁/Butcher’s Cleaver(ISD)》サイドインし忘れたことを死ぬほど後悔した。
××

            ◇

 デッキを組んだ段階で少なくとも2-1はできるだろうと思っていたから、死ぬほど悔しかった。

 ただOwenに負けたのはしょうがない。あのフラッシュバックコンは本当によくできていて、一本目負けた後に思わず"Very beautiful deck.."って言っちゃったくらいだから。まあさすがにPoYは上手かった。

 それだけに十二回戦目の負けは本当に堪えた。ドラフトテクニック(笑)世界レベル(笑)

 これで通算7-5、3日目を待たずしてトップ8の目はなくなった。

 どうして俺はスタンダードであんな適当な鋼で出たんだろう。

 どうしてあの《肉屋の包丁/Butcher’s Cleaver(ISD)》をサイドインしなかったんだろう。

 そんな後悔の念ばかりが襲ってきて。日本で応援してくれているイカ彦とらっしゅにも本当に申し訳がなくて。

 これが普通の草の根大会なら、居たたまれなくなってドロップしていたかもしれない。それくらいイライラしていた。自分に。

 それでも、本当はわかっていた。今ここでドロップしたら、それこそ俺は自分自身を許せなくなるだろうことを。

 そして何より、3日目のモダンだけは絶対の自信があったから。

 せめて明日は6-0しよう、とそう誓って、

 俺はまた眠りに就いた。

------------------------------

 Today’s tune

 GUMI「ヒカリノユクエ」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm16257914

コメント

D
2011年11月29日0:48

期待してるよ。
所でドラフト黒歴史のRKと《溶岩の撃ち込み/Lava Spike(CHK)》については触れてないんだね。

まつがん
2011年11月29日12:43

>D
黒歴史が多すぎて全部は思い出せなかった

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