平日レガシー10/14@晴れる屋
2010年10月14日 読書 コメント (10)恒例の木曜レガシー。20時からの部に参加。
『Silver Bullet Merfolk』
3《呪い捕らえ/Cursecatcher(SHM)》
4《銀エラの達人/Silvergill Adept(LRW)》
4《アトランティスの王/Lord of Atlantis(TSB)》
3《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander(ROE)》
4《メロウの騎兵/Merrow Reejerey(LRW)》
3《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》
1《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》
4《霊気の薬瓶/AEther Vial(DST)》
4《Force of Will(AL)》
3《目くらまし/Daze(NEM)》
3《行き詰まり/Standstill(ODY)》
1《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
1《もみ消し/Stifle(SCG)》
1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》
12《島/Island(SOM)》
4《不毛の大地/Wasteland(TMP)》
4《変わり谷/Mutavault(MOR)》
1《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory(4ED)》
4《水没/Submerge(NEM)》
3《水流破/Hydroblast(5ED)》
3《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt(TSB)》
2《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
2《精神壊しの罠/Mindbreak Trap(ZEN)》
1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》
だから75枚変わってないっての!
一ヶ月も同じリストだと飽きそうなもんだけど、1枚差しやら3枚差しが多くてデッキが毎回表情を変えるので結構楽しい。それって安定性損ねてね?らっしゅ曰く「銀弾は一人回しは楽しいけど錯覚だから」まあそういう意見もあるよね!
◇
マーフォークというデッキは「相手の動きに干渉しながら殴る」という点に利点がある(と思っている)ので、普通のマーフォーク(たとえロードでも)を入れすぎると「干渉」の部分が弱くなってしまう。また呪い捕らえや目くらましのように「干渉」が弱い(あるいは特定のデッキしか見てない・後手だと「干渉」として機能しにくい)パーツもそういう意味ではあまりたくさん引きたくない。呪い捕らえ・珊瑚兜やデイズ・スティルが3でスプライトのスロットを空けてあるのは、どんなにハンドが悪くてもできるだけ相手の動きに「干渉」したい、そういうカードを増やしたい、とそういう思想に基づいている。
1枚差しに目を移すと、まずピアスと十手は端的にいってサイドボード17枚から2枚メインに移しましたと考えてもらって一向に差し支えない。では何故ピアス2枚/十手2枚ではないのか?後者ではWillのブルーカウントで多少(34か33なので感覚的すぎるといわれればそれまでだが、半分は積極的に展開したいパーマネントなので気にしすぎということはないだろう)不安があるが、前者は検討の余地があるかもしれない。だがいずれにせよ俺はこのマーフォークで「全てのデッキに勝ちたい」と思っているので、都合の良いトップデッキは何種類でもあった方が良い。あえてデッキの方向性を(「干渉」以外に)尖らせないことで、極端に不利なマッチアップを作らないようにしている。
そうすると本来の意味での「銀弾」はもみ消しだけ、ということになる。Mana Denial戦略が《貴族の教主/Noble Hierarch(CON)》の増加によりその有効性に疑問符がつくようになって、マーフォークにおける《もみ消し/Stifle(SCG)》の採用数は減少の一途を辿っている。一昔前ならT1に島を立ててゴーされたとき、返しにフェッチを起動してもみ消しされるのは下手/レガシーを知らないプレイングの代名詞だったが、今ではそこでフェッチを起動してもその心配はほとんどないわけだから、起動するのがむしろ当たり前とも言える。しかし、だからこそ今もみ消しを採用すれば1枚目はかなり刺さるのではないか。しかし、2枚以上引くと腐る可能性が高い。そこで、1枚だけ入れることにした。俺はこの1枚のもみ消しに何の役割も期待していない。「都合の良い場面でトップデッキしろ!」とすら願っていない。まず初手にあればまるで力線を置いたかのようにMana Denialという名の別ゲームの始まりでそれを前提にプランを立てられる。そして後で引いたとしても相手のフェッチに起動するのは最後の手段で、これ1枚きりならば何らかの有用な使い道は見つけられる。そして何よりこのカードを「干渉」のカードとして見たとき、このカードが「干渉」するのは他のカウンターではなしえない部分(ex.ストーム)なのだ。だからこのカードはウィル・デイズ・ピアスにプラスして(性質は多少違うが)追加の「干渉」であり、それと同時に「もみ消しの力線」でもある。多機能性(マルチパーパス)を持つカードを重複してカウントすることにより現実のスロットより多くの同じ機能を持つカードをデッキに入れられる(ex.《金属海の沿岸/Seachrome Coast(SOM)》が青マナカウントすると同時に白マナとしてもカウントされるように)、というのが銀弾の理念だから、これこそは正しく銀弾ということになろう。
マーフォークの土地の適正枚数が20か21か(そして島が12か13か)は人によると思うが、クロック・パーミッションであるこのデッキにおいて土地を置くだけで2/2が召喚できるアクションは強すぎるので5枚目の生物土地であるミシュラを採用している。これを銀弾と呼ぶかは人それぞれだろうが、俺の中ではあくまでも「5枚目」である。
◇
今日は思いがけずこのデッキの理念を人に口頭で説明する機会があったので、改めて自分なりの考えをまとめてみたが、やっぱり「電波」と言われても仕方ない気もする。まあ4枚まで同じカード入れられるカードゲームで3枚は入ってるのに4枚じゃないスロットは大抵電波(≒感覚的)かもしれない。サーチカードもないのに1枚だけ割かれているスロットも同様だ。
だが、数学的ではないにせよ、このデッキには理論がある。思想がある。一人回しによる思い込みは、大会に出るごとに経験則で裏打ちされた理念へと洗練され、思想へと至る。
そして思想こそが人を強くする。「何となく」ではなく、確固たる理論を持って投入されたスロットについては、当然己自身がその役割を完璧に理解している。そうして思想を持って構築されたデッキについては、何が得意で何が苦手なのか、把握していて然るべきである。すなわち思想を持ったデッキ構築は、たとえそのデッキ自体が30点であっても、プレイングミスやサイドボーディングミスを極限まで減らすことができる。それが勝利へとつながるのだ。
25名参加、スイスドロー3回戦。3-0まで駆け抜ける!
第一回戦 VSエルフサバイバルオーダー 2-1
一戦目 先手ワンマリ、Vialスタートだが島1枚で詰まってスティル置けず、相手は《東屋のエルフ/Arbor Elf(WWK)》スタートなので親和エルフかと思いきや(でも冷静に考えて親和エルフに東屋のエルフは入ってないな)T2に出てきたのは《ラノワールの使者ロフェロス(UDS)》。「?」と思いつつスルーしてT3の《暗黒のマントル/Umbral Mantle(SHM)》を(通したら死ぬので)《Force of Will(AL)》、T4の《適者生存/Survival of the Fittest(EXO)》も《Force of Will(AL)》するが、T5に《自然の秩序/Natural Order(POR)》撃たれてハンドに《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》しかなくて通ってしまい《大祖始/Progenitus(CON)》出てきて負け。
In
4《水没/Submerge(NEM)》
Out
3《呪い捕らえ/Cursecatcher(SHM)》
1《もみ消し/Stifle(SCG)》
二戦目 相手トリマリ。それでもこっち島1枚とVialスタートで土地が詰まった上に魚しか引いてなくてオーダー撃たれてたら負けてたんだけど、相手が土地とマナクリしか引いてなくて適当に展開して勝ち。
In
2《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》(サバイバルとオーダーあるのに追加しない理由がなかった。危ない危ない)
1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》
Out
3《メロウの騎兵/Merrow Reejerey(LRW)》
三戦目 後手、ピアスあるハンドをキープ。島置いてゴーすると相手がT2にデイズケアしてサバイバル置かない的雰囲気だったのでT2に《銀エラの達人/Silvergill Adept(LRW)》出さず、構えてゴー。返しで相手T3は森森Taigaからサバイバル。これにピアス撃つと《赤霊破/Red Elemental Blast(4ED)》、だが《目くらまし/Daze(NEM)》で弾き、返しで不毛でTaigaを割ると相手は土地が止まりマナクリ出すのみだったので水没かましてまた出てきたマナクリを《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》し、2ターン後くらいにそれに《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》が着地して勝ち。初手といい引きといい全体的にツモが完璧だった。
第二回戦 VSHigh Tide(おぎさん) 2-0
一戦目 先手ワンマリ。T1に《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory(4ED)》置かずに島からVial出したせいで最後相手のライフが1点残ってしまい、そこからHigh Tide→High Tide→Reset→Meditate→Brainstorm→Brainstormで終わったーと思いきやそこでドローが止まって勝ち。ツイてた。
In
2《精神壊しの罠/Mindbreak Trap(ZEN)》(多分入れるよね?)
2《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
Out
1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》
1《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》
2《メロウの騎兵/Merrow Reejerey(LRW)》
二戦目 後手ワンマリ。T2《銀エラの達人/Silvergill Adept(LRW)》から。島2枚で止まるが《狡猾な願い/Cunning Wish(JUD)》を《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》→《撹乱/Disrupt(WTH)》→《目くらまし/Daze(NEM)》で、《選択/Opt(INV)》を《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》で嫌らしく妨害。クロック低いうちに2枚目の《狡猾な願い/Cunning Wish(JUD)》で《瞑想/Meditate(TMP)》持ってこられるも、追加ターンの後2枚目の《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》でターンエンドのHigh Tide→Resetを打ち消し、最後は相手が《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》でブロックできると思ってたけど《アトランティスの王/Lord of Atlantis(TSB)》の島渡りがあったのでブロックできず4点ぴったり削れて勝ち。まあ多分相性的な問題もあった。
第三回戦 VS赤単ゴブリン(しろーさん) 2-1
一戦目 先手、島谷谷銀エラ珊瑚兜珊瑚兜メロウみたいなハンドをキープ。相手の初動は山→Vial・・・これはオワタ\(^o^)/
・・・と簡単に諦めるわけにもいかないので谷置いて銀エラ出すと相手T2はVialから《スカークの探鉱者/Skirk Prospector(ONS)》→《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator(LGN)》サイクリングで銀エラ死亡。こちらT3メロウでゴーすると相手は2枚目のVial置いてゴー。
こちらのT4、島引けないので3枚目の谷置いて谷2枚とメロウでパンチ、8点(ライフ12)。相手T4は3になったVialから《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief(SCG)》→素出し《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader(APC)》をスティル切って《Force of Will(AL)》。相手は炭鉱者だけ殴ってエンド。
返しのT5で島トップして珊瑚兜出しつつ島アンタップしてメロウ谷谷で殴るとメロウと戦長が相打ちで6点(ライフ6)。相手T5は4Vialからリングリーダー2体目、は《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker(CHK)》しかめくれず。ジェムパーム2枚目で珊瑚兜が死んで、炭鉱者と二体立たせてエンド。
こちらのT6に《アトランティスの王/Lord of Atlantis(TSB)》引いてセット不毛から3/3の谷二体でアタックは一体ダブルブロックで一体スルー(ライフ3)。ハンドに2枚目の珊瑚兜あるし、キキジキリングリーダーのプランも消えたからこのまま押せるかってところで返しの相手のアクションがVialから《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(M10)》で負け。
In
3《水流破/Hydroblast(5ED)》
1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》
Out
3《呪い捕らえ/Cursecatcher(SHM)》
1《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
二戦目 先手ワンマリ、島島谷アトランティスメロウデイズをキープ。島置いてゴーすると相手もゴー、T2Vial引いたので谷置いてVialゴー。相手はT2メインに《粉々/Smash to Smithereens(SHM)》、これはデイズ持ってたけどスルー。返しに銀エラ引いたけどメロウ出してゴー、相手T3の《ゴブリンの女看守/Goblin Matron(USG)》はデイズ。
こちらT4、銀エラ出して島アンタップするとドローがスティルだったのでそのまま設置。相手のアクションは《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》だったので次ターン2枚目の《メロウの騎兵/Merrow Reejerey(LRW)》→《アトランティスの王/Lord of Atlantis(TSB)》と展開し、相手ゴブリン0の上にロード3体の盤面が出来て勝ち。
サイドそのまま。
三戦目 お互い7枚キープ。こちらは島島ミシュラ水流破銀エラメロウアトランティス(7枚目は記憶が怪しいけど)をキープ。相手が《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey(USG)》だったので即水流破し、相手の返しはリシャポ。こちらT2島縛られつつもトップVialしてセットミシュラからVialゴー。返しの相手T3で《ゴブリンの女看守/Goblin Matron(USG)》が通り、《タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper(WWK)》を持ってこられる。しかし返しのドローが2枚目の水流破だったので安心して銀エラ出して島構えてゴー。T4のタクタクを水流破し、こちらのT4で2Vialになったので4枚目の土地である不毛をこちらの不毛で壊しつつ、メロウ+アトランティスを展開して4点(ライフ16)。
相手T5は《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal(TSP)》出して4枚目の土地が置けずゴー。こちらのT5は谷置いてアトランティス・メロウ・銀エラ・ミシュラで殴るとマトロンとマーシャルとトークンでメロウがトリプルブロックされ7点(ライフ9)。
返しで相手はセット山からリングリーダーでジェムパーム2枚がハンドに。ここで谷と合わせて2のスプライトを唯一のハンドとして構えていたのだが、1点を争うゲームになりそうなのでターンエンドにVialから召喚。こちらT6、アトランティス・銀エラ・谷・ミシュラ・スプライトで殴って新たに出たトークンとリングリーダーが銀エラ・アトランティスとそれぞれ相打ちになって6点(ライフ3)。
相手T7は《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver(ONS)》出してゴー。こちらT7に谷・ミシュラ・スプライトで殴るとジェムパームサイクリングでミシュラが死に(相手のゴブリンもカウントするんだって!知らなかったor忘れてた)谷がチャンプされ1点(ライフ2)。返しT8に4マナからマトロン→ラッキーだがハンド1枚が前ターンに引いていたデイズでラッキーをカウンター。そしてこちらT8に《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》をトップデッキし、スプライトに持たせて1点(ライフ1)、マトロンを即-1/-1。T9相手は不毛を引き、2枚目のジェムパームを持っているが、ゴブリン0体で十手のカウンターも1個残っておりスプライトを除去できないので投了。
しかし相手のトップには《紅蓮破/Pyroblast(5ED)》が置かれていたのであった・・・
思想とか関係なく運良く3-0して1500ポイントゲット。そろそろ出禁になるかもしれない。
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Today’s tune
初音ミク「月光食堂」
http://www.nicovideo.jp/watch/nm12411212
コメント
俺のエルフより勝ってる気がする
もしかしたらゆうやんのエルフより勝ってるんじゃない?
>はるる
やばい、オーナーがプレッシャー(笑)をかけにきた!w
マーフォークはエルフよりはメタカードを捌きやすいから、メインとサイド後で勝率があまり変わらないのがいいね。基本的に戦略の変更を迫られない。
むしろ大記録つくってくれたら宣伝になる(笑)
また今度カラオケ行くときは誘ってくださいー。