世間は新エキスパンション発売やら新スタンのデッキやらで盛り上がっているのに、だらだらMTGはなぜ更新されないのか。そろそろいつもの妄想100%デッキ構築劇場が始まってもいい頃合ではないか。
デッキを妄想する時間も取れない、とは言い訳に過ぎない。紙とペンがあれば五分でデッキリストは書ける。ゼンディカーのカードリストにも目は通した。ならば書けるはず。垂れ流せばいい、妄想を。
そう、いつもなら書けているはずなのだ。だが今の俺は、ローウィンブロックのVividなマナベースというぬるま湯に腰まで浸かってしまっているようだ。今更単色など、馬鹿馬鹿しくてやってられない。
そんなわけで、この貧弱な新環境のマナベースを前に、俺のデッキ構築欲は萎えてしまっていたのである。
あの、吸血鬼ビートを見るまでは。
そう、吸血鬼ビート。あのデッキは美しい。黒単にデュレスが4枚入ってたらもはや美しいデッキにしかなりようがないのだが(異論は認めない)、それを措いても黒単ながら今や環境初期のトップメタか?とも思わせる圧倒的なポテンシャルが窺える。
新環境がただのアラーラブロック構築+αにとどまることなく、あのレベルでの新しいアーキタイプがいくつも出来るなら・・・あるいは俺の手で、それを作り出すことが出来るかもしれない。
こうして一人回しが始まった。
エクステンデッドのサニーサイドアップの。
『Sunny Side Up』
4《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》
4《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》
4《彩色の星/Chromatic Star(TSP)》
4《彩色の宝球/Chromatic Sphere(MRD)》
4《妖術師のガラクタ/Conjurer’s Bauble(5DN)》
2《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb(MRD)》
1《陽光の呪文爆弾/Sunbeam Spellbomb(MRD)》
1《テラリオン/Terrarion(RAV)》
4《作り直し/Reshape(DST)》
4《秋の際/Edge of Autumn(FUT)》
2《大霊堂の戦利品/Spoils of the Vault(MRD)》
1《神秘の指導/Mystical Teachings(TSP)》
1《沈黙/Silence(M10)》
1《致命的な激情/Fatal Frenzy(PLC)》
3《大いなるガルガドン/Greater Gargadon(TSP)》
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》
4《幽霊街/Ghost Quarter(DIS)》
8《島/Island(ZEN)》
3《平地/Plains(ZEN)》
1《山/Mountain(ZEN)》
しかもゼンディカーはフェッチしか入ってねーのかよ。
しょうがない。脳内では上陸が入ると見せかけて入らないという罠だった。
当然のように普通に弱いこのクソデッキを昼となく夜となく存分に一人回しして、さらにエクステンデッドの超起源デッキをも一通り一人回しをして、ようやく無限ループから抜け出した俺は一つの結論に辿り着いた。
それは、『どうやら俺にはデッキビルダーとしての才能が皆無である』ということである。今更か。
俺には猫先生のように強いカード片っ端から詰め込んで当たり前のように強いという構築ができないのだ。その原因は俺がデッキ構築の際にコンセプトを重視するあまり、弱いカードも平気でぽんぽん入れてしまうことにある。
ここはあえて己に制約を課し、デッキ構築の基本を、原点を思い出してみるべきではないか。マジックを始めたばかりの頃は、コンセプトのコの字も考えていなかった。ただ持ってるカードを持ってるだけ入れる。好きな枚数入れる。・・・
やっぱり原点は弱そうだからやめよう。原点は原点でも、マジックの原点に帰るのだ。そう、『4枚差し』という原点に、である。
『Goblins!』
4《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》
4《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker(ZEN)》
4《ドラゴンの餌/Dragon Fodder(ALA)》
4《巣穴の煽動者/Warren Instigator(ZEN)》
4《ゴブリンの酋長/Goblin Chieftain(M10)》
4《ゴブリンの壊し走り/Goblin Razerunners(CNF)》
4《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(M10)》
4《稲妻/Lightning Bolt(M10)》
4《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》
1《反逆の行動/Act of Treason(M10)》
19《山/Mountain(ZEN)》
4《ぐらつく峰/Teetering Peaks(ZEN)》
おいこれどう見ても弱いカードたくさん入ってねーか。だがしょうがない。一人回しが気持ちいいのだ。
知ってるか?一人回しのときの《巣穴の扇動者》はやべーぞ。絶対攻撃通るからな。もちろん《ゴブリンの先導》が土地をめくったりすることは一切ない。ていうかむしろ相手は毎ターン《大祖始》をドローし始めるから。「なんでこんなカード入ってんだよ!」うるせーよ黙って殴られてろ。はい10点。はい最強ー。
ていうか《ゴブリンの奇襲隊》って結構やりおると思うんだ。《壊し走り》抜いて《怒り狂うゴブリン》までいっちゃう?怒り狂っちゃう?マナカーブ的にもさ、やっぱスライカーブじゃん。山1壊し走り2反逆の行動1抜いて怒り狂いまくりじゃね?スタンダード舐めすぎじゃね?
そう、全てが時間の無駄だった。
------------------------------
Today’s tune
SAYAKA「上弦の月」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5695496
コメント
俺もこれで出ようと思ってたんだ