Finalsスペシャル予選@川越
2008年12月7日 読書 コメント (3)12月に入って、残る大きなマジックイベントといえば世界選手権とFinals。いつもならそんなのそっちのけで来シーズン一発目のPTに出るため精力的にPTQをまわっているところだけど、運良くPTベルリンで権利が取れて出なくてよくなったので、せっかく店舗予選の参加証明カード2枚に加えてスペシャル予選の権利も持っていることだし、ここは出場を狙ってみることにする。
過去Finalsに参加したのは2004年の1回きりで、その時はスタン1-4のエクテン4-1で5-5と総合的には実力通りの結果だったと思う(真に驚くべきは、diarynoteの仕様変更で過去の日記にはアクセスしづらくなってはいるが、この「だらだらMTG」にその時の日記が残っていることだ)。それから毎年一応予選には出ているはずだが、そこはスタンダード好きで有名な日本、全然名前知らない人でもやたら強いというありがちな草の根の分厚い壁に阻まれて、権利獲得を逃してきた(《砂丘乗りの無法者/Dunerider Outlaw(PLC)》とかデッキに入れてるからだろとかいうツッコミは無視する)。プロクラブレベル2以上、構築レーティング日本20位以内という招待基準もその程度の実力で満たせるはずもなく、毎年カバレッジを読んでは歯がゆい思いをしていたような気がする。
だが、今年からFinalsは変わった。招待制を廃止した上に、Limits同様に、店舗予選を通過した者だけが参加できるスペシャル予選と、店舗予選に参加した数だけ出られるレギュラー予選の二本立て。いずれにせよ店舗予選に出ていなければ参加資格すらない上に、その店舗予選は2月とか5月とかの早い時期に既にいつの間にか行われてしまっていて、気がついたら参加資格がなくて文字通り後の祭り・・・という色んな意味で苛酷な予選システム。
とはいえ店舗予選を抜けてしまえばスペシャル予選はレギュラー予選に比べて権利の大盤振る舞い。事実この川越予選も16人抜けと数字だけ見ればかなりゆるい。ゆるゆるである。しかも参加者の中には1byeやら2byeやら持ってる人もいるというのだから、そういう人たちは2~3回勝てばもう抜け確定である。こんなんに参加権かかってていいの?とぶっちゃけ思ったりもする。
それでも実際は、参加者は全員店舗予選を通過してきているわけだから、少なくとも草の根大会で勝ち越さないことなど考えられないというレベルのプレーヤーが勢ぞろいしていることになる。いくら16人抜けとはいえ、いくらbye持ちとはいえ、気を抜けば食い殺される。ましてこの俺にはbyeなどないのだ。
そんな大事な局面に、相棒として持ち込むデッキは。
『philosophy』
4《苦花/Bitterblossom(MOR)》
4《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》
4《ウーナの末裔/Scion of Oona(LRW)》
4《霧縛りの徒党/Mistbind Clique(LRW)》
3《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》
4《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》
2《恐怖/Terror(10E)》
3《コショウ煙/Peppersmoke(LRW)》
2《砕けた野望/Broken Ambitions(LRW)》
2《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》
3《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》
4《人里離れた谷間/Secluded Glen(LRW)》
4《沈んだ廃墟/Sunken Ruins(SHM)》
4《地底の大河/Underground River(10E)》
4《変わり谷/Mutavault(MOR)》
2《フェアリーの集会場/Faerie Conclave(10E)》
4《島/Island(ALA)》
3《沼/Swamp(ALA)》
1《恐怖/Terror(10E)》
3《瞬間凍結/Flashfreeze(CSP)》
3《静月の騎兵/Stillmoon Cavalier(EVE)》
3《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique(SHM)》
2《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage(EVE)》
1《コショウ煙/Peppersmoke(LRW)》
1《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》
1《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》
またも、フェアリーなのか。
最近、「レジスタンスはどうしたんだ」とか「ビートダウンの誓いは捨てたのか」といった指摘をよく受ける。全く的外れもいいところである。そもそもこれらはデッキタイプ分類におけるビートダウンを指してはいない。レジスタンスとは勇気の言葉であり、そしてビートダウンとは魂の在りようなのだ。
俄かに宗教的色彩を帯びてきたが、いつもの詭弁なのでさわやかに流していただけると助かる。
解説すれば、まずレジスタンスとは自らを正当化することでモチベーションを上げるレトリックに過ぎない。本来対戦相手の前に座っただけで二秒で投了したくなるほど闘争が嫌いな心優しいまつがんは、しかしそれでも戦わなければならない時、恐怖に震える心に喝を入れるために、世界の中心である自分をイメージする。そのイメージこそが、神様にすらブラフをかけることのできる、究極の正当性・・・すなわち『物語の主人公』の顕現であり、レジスタンスとはその象徴なのだ。
そしてビートダウンとはすなわち圧勝であり、常勝であり、最強である。初めて見た時の、強くて安くて速いビートダウンのイメージを、忘れない。魂に刻まれたその速度は、どんなデッキを使っていてもそのデッキの理想の動きを強要する。まるで魂に駆り立てられるように、正確なマリガン判断と合理的なプレイングが実現されるというわけだ。大丈夫だ、もう俺も自分が何言ってるかわかってない。
だからこのフェアリーも、俺の魂に応えてくれるだろう。たとえデッキリスト書いてはじめて土地が25枚入ってたことに気づいたとしても(24枚だと思ってた)、《砕けた野望/Broken Ambitions(LRW)》が2枚という数字に何の意味もないとしても、冷静に考えて除去2枚は盤面が不安すぎねーかと自らツッコミを入れたくなったとしても、である。
参加者60名、スイスドロー6回戦。当然6-0、ホテルと交通費まで駆け抜ける!!
第一回戦 VS赤単 2-0
一戦目 後手。1ターン目《コショウ煙/Peppersmoke(LRW)》で《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》を処理できて、2ターン目に《苦花/Bitterblossom(MOR)》を置くことに成功。返しで《ボガートの突撃隊/Boggart Ram-Gang(SHM)》が走り、次ターンも《マグマのしぶき/Magma Spray(ALA)》でトークン除去られてもう3点もらうが、こちらが4マナ揃ってからは《霧縛りの徒党/Mistbind Clique(LRW)》連打からカウンター構えて、相手があまり火力引いてなくて勝ち。
In
1《恐怖/Terror(10E)》
3《瞬間凍結/Flashfreeze(CSP)》
2《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage(EVE)》
1《コショウ煙/Peppersmoke(LRW)》
Out
2《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》
3《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》
2《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》
二戦目 《コショウ煙/Peppersmoke(LRW)》が縦横無尽の活躍を見せて勝ち。
第二回戦 VS神楽スペシャル(猫先生) 1-2
一戦目 先手。相手が土地ばっかり引いてて勝ち。
In
1《恐怖/Terror(10E)》
3《瞬間凍結/Flashfreeze(CSP)》
2《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage(EVE)》
1《コショウ煙/Peppersmoke(LRW)》
Out
2《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》
3《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》
1《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》
1《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》
二戦目 こっちが土地たくさん引いて《ギトゥの宿営地/Ghitu Encampment(10E)》だけにライフ詰められて負け。
三戦目 《難問の鎮め屋/Vexing Shusher(SHM)》が除去れずにやりたい放題されて負け。
第三回戦 VS白単キスキン 2-1
一戦目 後手。《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart(LRW)》の返しで《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》撃ったら土地がなくてメドウグレイン、皺、大立者×2に幽体の行列という鬼ハンド。皺抜いて祈ってたら2連続で土地引かれて、行列は《砕けた野望/Broken Ambitions(LRW)》するがその激突で《損ない/Unmake(EVE)》がめくれ、ワンチャンスにかけてコンバットで《コショウ煙/Peppersmoke(LRW)》撃ったらさらに《ひなびた小村/Rustic Clachan(MOR)》までトップされてて負け。相手のドローが完璧だった。
In
1《恐怖/Terror(10E)》
3《静月の騎兵/Stillmoon Cavalier(EVE)》
1《コショウ煙/Peppersmoke(LRW)》
1《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》
Out
2《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》
3《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》
1《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》
二戦目 《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》3枚引いて圧勝。
In
1《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》
Out
1《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》
三戦目 相手ワンマリ、《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain(LRW)》→《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》スタート。ちょっと殴られてから《コショウ煙/Peppersmoke(LRW)》3枚使って《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》を葬った後《静月の騎兵/Stillmoon Cavalier(EVE)》で盤面止めて、そのまま相手が何も引かないうちに《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》とかで殴っていって勝ち。
第四回戦 VS赤白ヒバリ 2-1
一戦目 先手。こっちぶんぶんに対し相手ワンマリで《精神石/Mind Stone(10E)》置くも土地詰まって勝ち。
In
3《静月の騎兵/Stillmoon Cavalier(EVE)》
1《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》
Out
2《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》
2《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》
二戦目 相手ダブマリだがこちらのダメランからの《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》×2と相手の《大爆発の魔道士/Fulminator Mage(SHM)》→《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》でライフレース先行され、さらに《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks(SHM)》も追加されて《ギトゥの宿営地/Ghitu Encampment(10E)》と合わせて殴りきられる。
In
1《恐怖/Terror(10E)》
2《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》
1《コショウ煙/Peppersmoke(LRW)》
2《瞬間凍結/Flashfreeze(10E)》
Out
3《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》
3《静月の騎兵/Stillmoon Cavalier(EVE)》
三戦目 また相手ダブマリでこっちワンマリからぶんで勝ち。
第五回戦 VSトースト 2-0
一戦目 先手、こっちぶんで勝ち。
In
3《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique(SHM)》
3《瞬間凍結/Flashfreeze(10E)》
1《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(LRW)》
2《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage(EVE)》
1《恐怖/Terror(10E)》
Out
3《コショウ煙/Peppersmoke(LRW)》
4《ウーナの末裔/Scion of Oona(LRW)》
1《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》
2《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》
二戦目 《苦花/Bitterblossom(MOR)》を《エスパーの魔除け/Esper Charm(ALA)》で割られたりしたけど、相手が土地しか引いてなくて勝ち。
第六回戦 VS赤単タッチ黒 ID
IDで抜け確定だったのでID。
というわけで4-1-1は8位でFinalsの出場権を獲得。ブロック構築とか何も触ってないんですけど。ホントどうしよう・・・
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Today’s tune
初音ミク「ふゆはこたつから出ない」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2411076
コメント
フェアリーって赤単に弱いイメージがあったんですが、そうでもないんですか??
ちょっと気になったものでww
>>ブロック構築
ってまさかアラーラブロック構築!?
うへぁ・・・。
ネタじゃないならメールで送ってくれ。
>すーさん
ありがとうございます。
いや、赤単はきついですよw
ただこっちがぶん回りで、相手がそんなにいい回りじゃなかっただけです。現に神楽スペシャルにはぼこぼこにされましたし。