なんと日本選手権本戦はライター参加することになっちゃいました。びっくりですねー。


 ってもう終わってるから別にサプライズとか何もないんだけど。


 「なんでライターだったんだ」ってのは皆さん大いに気になる部分だと思うけど、何だか超力学的な現象で、というか色々な人の推薦もあって、このブログアイドル(自分で言うな)の文章がライター陣の偉い人(Keitiaさん)の目に留まったらしく、丁度本戦の権利も持ってないみたいだしってことで8月の半ばごろにお誘いを受けました。


 ただ日記を書いていただけなのにこんなことになるなんて夢にも思わなかったけど、これが極めて貴重な機会なのは間違いない。ライターになる方法なんて誰も知らないのに、それが向こうからやってくるだなんて。物書きの端くれの端くれのそのまた端くれの出したゴミあたりの存在としては、千載一遇のチャンスです。


 しかし一方で、やっぱり優先順位の一番としてはプレイヤーとして参加したい気持ちがまずあったので、直前予選抜けられなかったらというこちらにとって非常に都合のいい条件で申し出たところ、快諾していただいた。そして直前予選4回出ても予定調和的に抜けられず、金曜朝九時、プレイヤーの皆さんより一足先に会場入りさせていただくこととなったわけです。


 というわけでここからは裏方体験記を適当に箇条書きで語っていきたいと思います。内容的にはmixiに書いた方がいいようなことも混じってはいますが、身内ネタと思ってスルーしてください。



○一見豪華な会場 しかし・・・

 今回の会場は大さん橋ホール。ロケーション的にも雰囲気的にもかなりセンスいい会場だったのですが、穴があってはいけませんね穴が。「二度と取り戻せない結果になると思われますので、カードが吸い込まれないよう気をつけてください」というアナウンスには会場中が恐怖したと思います。今でも《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》と《群れの侮蔑/Pack’s Disdain(MOR)》が眠っているのでしょう。

 あと照明もカードゲームやるには暗すぎだったようです。ライター的にも、会場後方の採光窓があったとはいえ、天気が悪かったのもありやはり暗かったですね。


○プレミアイベント初フィーチャー!

 えぇ、まぁライター席に座ってですけどね。まさかこんなことになるなんて・・・くどいようですが全く予想だにしなかった。

 それはともかく、今回のライター陣はチーフのKeitiaさんを筆頭に、「スタンダードウォッチング」で現在進行形で好評を博すカワサキさんと、ライター引退したはずがせるぷーさんの活躍を記事にするために復活したくまさんの二人はベテラン。あとはみやけんさんがリスト打ちこみ兼ライターとして来ていて、5人目の俺がまっさらな新人。実働ライターはKeitiaさんを除いて4人。これでもいつもより厚い布陣だそうです。

 ノートPC持ってなかったのでなかしゅーさんにお借りして、一回戦は「カバレッジとりたい人選んでそこをフィーチャーにしていいよ」と言われたので、アオキかあんちゃんか悩んだけどアオキを呼んだ時に記事上で褒める言葉が思いつかなかったから、3連覇のかかる(と安易に書いて問題なくてしかも実際結構本命だったりする)あんちゃんを呼ぶことに。

 しかし、くまさんがせるぷーさん対コムシューさんをとることは決定した後、マッチアップを見るとなかしゅーさん対コガモさんというドリームマッチがいきなり実現していて、これをフィーチャーでとらないわけにはいかないのだが、さすがにはじめてでそこをとる自信がなかったのでチキッて急遽二回戦にまわしてもらう。一回戦はその間くまさんのカバレッジとりと試合を見て、自分がカバレッジとる時のことをイメージしてました。

 最初は、
T4Pa変わり谷set→台所アタック(Pb17)
T5Pbアダーカーset→熟考想起(Pb16)
 みたいな記号を駆使して試合の流れをなんとかメモり、あとでそれを頭の中で実際の試合に置き換えて日本語をいちから書き直すという作業を想定していたのに、くまさんの作業を見ていたらカード名辞書(@あだーかーで変換押したら《アダーカー荒原/Adarkar Wastes(10E)》と出てくる便利なアイテム)駆使して試合中に全体の流れを追いつつ草稿を終えているという驚異の事実が発覚し(もちろん前文の「アオリ」は後で頭をひねって考えるんだろうけど)、リアルタイムでデュエルの流れに合わせた日本語が打てるものなのかずーっと不安と緊張でビビリ入ってました。


○いよいよライター初体験

 で、二回戦であんちゃん対もりおさんの記事。これがライターデビュー作となるわけですね。

 とにかくデュエルは1~3ターン目とかはプレイングもほぼ1択でお互い決断が早いし、見逃したら致命傷だなと思ってセットランドからアタックまで全部メモっていたけど、タイピング速度にはそれなりに自信があったのでなんとか試合内容をメモるだけはうまくとれました。二人とも知り合いでデッキ内容も事前に知っていたってのもあるけど。

 で、デュエルが終わって編集作業に入る。最初だし出来る限りいい記事を書こうとは思ったけど、カワサキさんやくまさんのように軽快なアオリ文を入れるテクニックも知識もなくて、あんちゃんと軽く喋った内容をそのまま使い、もりおさんに関しては当たり障りのない内容で誤魔化しておきました。

 デュエル内容はほぼメモをベタ打ちで、最低限読んだ人が1からデュエルを再現できるくらいのラインを維持しつつできる限り文字数を削ってしかも適度に盛り上げるという理想(どんだけ(笑))がクリアできるはずもなく、また次のラウンド(1ラウンド空きくらいで自分の番が回ってくる感じのシフトなのです)が待っているのでそこはある程度妥協できるラインで完成させて出すしかなかった。

 いつも当ブログ『だらだらMTG』を時間制限のない状況で文字通りだらだら仕上げているのに比べ、適度の緊張と時間の制約があって実力以上に書けたという部分もありましたが、上を目指すとキリがないのも事実。せめて読んで不快になる人がいませんように、とレスポンスがすぐに確かめられないのを若干苛立たしく思ったり。


○高橋はおかしくなってしまったのだろうか?

 で、ローウィンドラフト。「このドラフトラウンドで誰か特別にフィーチャーしたい人いたら、その人のピック追ってていいよ」と言われたので、じゃあアオキかと思ったけど0-2-1(笑)していたこともあり、「いつでもフィーチャーしていいぜ」と言っていた2-1ラインのらっしゅのピックを追う。

 初手《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》ながら上が緑単、下が赤単と選択肢を狭められ、それでも出来たデッキはらっしゅ自身の解説にもある通り、見た目コンセプトがわかりやすくて強そう。これは是非宣言通り3-1、できれば4-0してもらいたいと4回戦目やましょーさんとのフィーチャーで呼んだらキチ○イみたいに強い赤単にぼこぼこにされ、気がついたらByeもらって1-3ということは実質0-3していたという事実。いや、俺のせいじゃないよ。

 らっしゅ対やましょーさんのデュエルは、リミテッドということもあってスタンダードよりリソースがシビアだから(クリーチャーが出たり死んだりするその一つ一つの事象がとても大事で、それを飛ばすとその時々の盤面がうまくイメージできなくなりがち)、一つ一つカードを丁寧に書いて、できれば3段落くらいごとにお互いのリソースを整理するのが理想だったんだけど、字数が膨れ上がりそうだしうまく書く技術もなくてここでも妥協。まぁこれはこれでよかったと思う。リミテッドのデュエルをそんなに長く書かれても、読む気しないだろうし。ていうかあれでも長い可能性大。

 「高橋はおかしくなってしまったのだろうか?」はそもそも日本語としてどうなのっていうかなんか馬鹿にしてる感じすら漂っている表現ですが、デッキの最終形とその後でらっしゅの解説が入ると、逆にそのピックがいかに論理に裏打ちされたものであるか、あるいはドラフトにおけるピック戦略の奥深さが際立つと思ったので、改稿せず。でも確かにあれは一番楽しんで書いた記事でしたね。「こういう風に書いた方が面白い」と思って書いたのは間違いない。


○安定?逃げ?期待された役割とか

 俺がライターやってることを知った知り合いたちから「だらだらMTGのノリで書いてよ」と言われることは何回もありましたが、『魂が一つになる』とか『駆け抜ける』とか書いても所詮ネット上のしかもローカルな言い回しで、確かに知ってる人には面白いけど、それに頼っていると知らない人にとっては『現在のプロレベルのマジック』からの疎外感を感じるだけで全然面白くない記事になりかねない。

 そういうのはカワサキさんくらい名が売れてからやるべきで、新人の俺はやっぱり公平に客観的に、たまに小ネタがスパイスのように効いて面白いという教科書通りを一応目指して、それが当たり前のように書けるようになってはじめてピエロる資格があるんじゃないかなどと考える・・・というのは言い訳で、大会のラウンド中という短時間で、なおかつプレッシャーの中で、そうそう面白いフレーズが思いつくはずもないってのが実際上あるわけだけど。

 それでも俺がライターとして呼ばれたのにはある程度何らかの期待があるはずで、それがだらだら的な自虐文章でなかったとしても、あるいはもう少しフランクな文章を心がけるべきだったのかもしれない。自分の中ではガチガチのテンプレって感じで書いてたので。


○その他、初日の雑感

 西尾維新信者自重といわれるかもしれないが、二つ名大好き。それも二つくらい重ねるのがいい。

 プレイヤー、続いてジャッジが全員会場からはけてからも黙々とパソコンに向かい続けるライター陣。まさしく縁の下。

 ミハラマキヒトが強すぎる。



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 Today’s tune

 初音ミク「コドクノオト(Reprise)」

http://www.nicovideo.jp/watch/nm4124455

コメント

nophoto
ライターご苦労様でした
2008年9月23日22:43

この裏話は面白い、続きを大いに期待させて頂きますー。

nophoto
ライター(笑)
2008年9月24日9:02

ああ、だから公式のカバレッジはあんな下手な文章になったのか

まつがん
2008年9月24日20:38

>上の人
現在鋭意執筆してません。続きは果たして今日中にあがるのか・・・?

>(笑)
ぐふっ・・・ボディブローのように突き刺さるぜ・・・だが正直な感想・・・ありがとうっ・・・!!

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