PTQベルリン@長野
2008年6月8日 趣味
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ブロック構築の世界へようこそ!
GPバーミンガムを皮切りにして幕を開けたPTQベルリンシーズン。
グランプリの結果が及ぼす影響は想像に難くない。早速、環境初期のメタゲームを見てみよう。
http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpbir08/welcome
フェアリーとキスキンが一番人気と二番人気を占め、Manuel BucherのCommandments、Levyを筆頭とする多色エレメンタルなどがそれに追従する形。
環境の特徴は、死ぬほど強固なマナベースにある。Vividランド、フィルターランド、《反射池/Reflecting Pool(SHM)》に加え、《つぶやき林/Murmuring Bosk(MOR)》や《原初の彼方/Primal Beyond(MOR)》もある。五色コントロールに《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》という荒業が可能なのは主にこの理由による。
キスキンはビートダウンなのに意味不明にカードパワーが高すぎて生半可なコントロールではあっという間に撲殺されてしまう展開力・爆発力が魅力。
フェアリーはコントロールメタの筆頭だが、《苦花/Bitterblossom(MOR)》が引けないと半分ゴミデッキという不安定さが気になるところか。
Commandmentsは高い生物耐性を持つが、動きがもっさりしすぎる場面も。
五色エレメンタルは《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》がやはりコントロール全般に強すぎる。ただキスキン相手は少しきついか。
もちろんこの他にも赤単シャーマンやマーフォーク、それでもやっぱりエルフなど様々な可能性があるこの環境。デッキ構築の楽しみを味わえること請け合いなので、近くでPTQ・GPTがある方は一度出場してみてはいかがだろうか。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
こんなこと書いてる場合じゃなかった。いつの間にやら水曜日の夜。このペースだといつまで経っても日記がアップできないので適当に書きます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
アオキが車を出してくれるということでこうへい、らっしゅと4人で長野に行くことが決まった。しかし俺はスーパーペーパーなので運転できず、アオキは高速乗ったことないらしいし、こうへいはちょくちょく運転してるらしいが性格上一抹の不安が残る。それでもノリで行くことになってしまったのだ。もはや腹をくくるしかない。
前日夜にアオキ家でらっしゅとデュエルしてたら寝付ける雰囲気じゃなくなって結局眠れず徹夜で出発。
車内ではアオキが用意した中島美嘉とか倖田來未の不快な音楽を右から左へ受け流しつつ慣れない高速道路にビクつき気味のアオキを煽っていた。
いつの間にか長野に着いて会場へ向かう。そこには関東から来た人もちらほら。みんなやる気あるのね。
さて、今回のデッキはキスキン。何を今更と思われるかもしれないが、正直この環境でキスキンを使う気はさらさらなかった。「メタゲームに組み込まれるようでは三流」が信条の俺としては、まだ始まったばかりのブロック構築環境で安易にGP優勝デッキを手に取りたくはなかった。当初はLevyのような五色エレメンタルか赤単シャーマンで出る気でいたのだ。
だが赤単シャーマンはただでさえ安定性が低い上に《炎渦竜巻/Firespout(SHM)》gg過ぎたので早々に見切り、エレメンタルはアオキが使うということで、消去法的にキスキンになってしまった。繰り返し言うが、自分からキスキンを使う気は毛頭なかった。
しかしこれで出ると決まれば致し方ない。一人回しで少しでもデッキの感覚を掴んでおかなければ・・・とはいえキスキンといえば俺、俺といえばキスキン。こんなの回さなくても朝飯前、と思われた。
まるで違う。
なんだこのデッキは。キスキンにしてキスキンにあらず・・・確かに序盤はキスキンを展開してライフを削りにいくが、いくらブロック構築でもただのキスキンビートならば止められる。問題は《幽体の行列/Spectral Procession(SHM)》と《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger(LRW)》だ。
それぞれが秘匿と噛み合い、また秘匿からプレイされることでも圧倒的に盤面を支配する。特に《幽体の行列/Spectral Procession(SHM)》は圧巻で、3ターン目にプレイできると勝率がグンと跳ね上がる。
それでも、これはGP優勝デッキだ。となればみんな躍起になってメタってくるはず。特に生物メタデッキであるCommandments相手の良いサイドボードが見つからない。
深夜1時、らっしゅ・こうへいとデッキを作りながら最後の1ピースを探していた。コンセプトは『対戦相手が撃たれたらキレるカード』。何もわざわざ相手を怒らせたいわけじゃない。それくらいの意外性とハマった時の強さがあってこそ、不利なマッチアップをひっくり返すためにサイドボードに入れる価値がある。
何か、何かないのか。適当に用意してきたローウィンブロックのカード群を当てもなく眺める。ん?これって・・・
・・・そして、見つけた。最後の1ピース。
『だらだらMTG』
4《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart(LRW)》
4《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》
2《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier(LRW)》
4《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain(LRW)》
4《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》
4《幽体の行列/Spectral Procession(SHM)》
2《鏡の精体/Mirror Entity(LRW)》
3《シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege(SHM)》
4《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger(LRW)》
3《鏡編み/Mirrorweave(SHM)》
14《平地/Plains(SHM)》
4《変わり谷/Mutavault(MOR)》
4《ひなびた小村/Rustic Clachan(MOR)》
4《風立ての高地/Windbrisk Heights(LRW)》
3《薄れ馬/Wispmare(LRW)》
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
3《今わの際/Last Breath(SHM)》
2《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》
3《花粉の子守唄/Pollen Lullaby(LRW)》
2《炎の投げ槍/Flame Javelin(SHM)》
そう、投げやりになったのだ。まっ、待て!物を投げるんじゃない!!
いや、これは決して投げやりになったわけではないのだ。
コントロール側の視点に立ってみよう。相手はキスキン、1−1で迎えた三本目。《民兵団の誇り/Militia’s Pride(LRW)》を除けば速攻クリーチャーはいないし、瞬速はせいぜい《シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege(SHM)》くらい。確かに《鏡編み/Mirrorweave(SHM)》は脅威だが、要は生物を捌ききってしまえばあとはこちらの独壇場だ。苦しい戦いだったが《羽毛覆い/Plumeveil(SHM)》《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》を駆使してどうにか《質素な命令/Austere Command(LRW)》につなげ、ライフ4残して《雲打ち/Cloudthresher(LRW)》と《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》でビート。相手の場には何もなし、ブロッカー出てきてもハンドの《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》と《炎渦竜巻/Firespout(SHM)》でケア、たとえ《薄暮の大霊/Oversoul of Dusk(SHM)》出されても盤面で勝利。さて、二回戦目の前にコンビニで昼飯でも買っとこうかな・・・ん、何やら相手がニヤついている。《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger(LRW)》でも引いたか?それでも気でも狂ったか。どう考えてもこの盤面はキスキンではひっくり返せないはず・・・何をする気だ・・・1,2,3・・・ろ、6マナだと?・・・ば、ばかなぁぁぁぁぁぁぁ・・・!!!
そして俺は言うのさ。「これが神様へのブラフだよ」・・・な?
何が「な?」なんだかよくわからなかったり殺意が沸いたりてめーはどんだけマジックなめてんだとツッコミを入れたくなった人はまだまだだらだらMTGのコンセプトを理解していないということにしておく。
まぁつまり、そういうことだ。
あとは《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》用意してなくて仕方なく《今わの際/Last Breath(SHM)》だったりしたけどあんまり関係ないか。
ちなみに俺以外の三人はみんな五色エレメンタル。なんだかなー。
参加者35名、スイスドロー6回戦。いいだろう、格の違いをわからせてやる!
第一回戦 VSCommandments(DPSさん) 0−2
一戦目 後手でうまい具合に捌かれて負け。
In
2《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》
2《炎の投げ槍/Flame Javelin(SHM)》
Out
3《シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege(SHM)》
1《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger(LRW)》
二戦目 頑張ってライフ3まで削り、盤面に5マナ、ハンドに《炎の投げ槍/Flame Javelin(SHM)》。ドロー!土地じゃない。ドロー!土地じゃない・・・あ、《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks(SHM)》出た。負っけー。
第二回戦 VSキスキン 2−1
一戦目 先手で押し切る。
In
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
3《花粉の子守唄/Pollen Lullaby(LRW)》
Out
4《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》
1《平地/Plains(SHM)》
二戦目 相手ワンマリでこちらはヌルめのハンドを7枚キープして《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain(LRW)》→《幽体の行列/Spectral Procession(SHM)》→《萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liege(SHM)》で押し切られる。
In
1《平地/Plains(SHM)》
Out
1《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart(LRW)》
三戦目 盤面は相手の《萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liege(SHM)》と《シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege(SHM)》祭りで不利だったのでフルパン誘いつつ《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger(LRW)》引きつけてフォグ持たれてない前提の《鏡編み/Mirrorweave(SHM)》で勝ち。
第三回戦 VS5ColorDoran(帝國さん) 1−2
一戦目 秘匿から《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger(LRW)》出して《炎渦竜巻/Firespout(SHM)》持たれてなくて勝ち。
In
3《今わの際/Last Breath(SHM)》
2《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》
Out
3《シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege(SHM)》
1《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger(LRW)》
1《平地/Plains(SHM)》
二戦目 《炎渦竜巻/Firespout(SHM)》食らって割とあっさり負け。
In
2《炎の投げ槍/Flame Javelin(SHM)》
1《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger(LRW)》
1《平地/Plains(SHM)》
Out
3《今わの際/Last Breath(SHM)》
1《鏡編み/Mirrorweave(SHM)》
三戦目 すごいシビアなゲームになるもむこうは土地詰まり気味だったからハンドが強くてこっちのプレイミスもあって負け。ドラン二体目とか腐ってるんだろうなーとか勝手に想像してた。
第四回戦 VSCommandments(JBさん) 2−1
一戦目 相手ワンマリから土地2で止まって勝ち。
In
2《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》
2《炎の投げ槍/Flame Javelin(SHM)》
Out
3《シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege(SHM)》
1《平地/Plains(SHM)》
二戦目 秘匿に投げ槍、ハンドに投げ槍、盤面も押してるという理想状態からオールタップの《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》でダメージレースまくられて負け。
In
1《平地/Plains(SHM)》
Out
1《鏡編み/Mirrorweave(SHM)》
三戦目 相手が4マナで止まってフルタップしたところで《鏡編み/Mirrorweave(SHM)》で勝ち。
第五回戦 VSフェアリー 2−1
一戦目 後手土地2で止まってgg。
In
3《今わの際/Last Breath(SHM)》
3《薄れ馬/Wispmare(LRW)》
Out
4《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》
2《鏡編み/Mirrorweave(SHM)》
二戦目 相手ダブマリで《苦花/Bitterblossom(MOR)》割って勝ち。
三戦目 相手ワンマリだが2ターン目《苦花/Bitterblossom(MOR)》。だが返しのドローが《薄れ馬/Wispmare(LRW)》で勝ち。
第六回戦 VS赤単シャーマン 0−2
一戦目 こちら後手、相手1ターン目《魔力炉の燃えがら/Manaforge Cinder(SHM)》。こちら返しで《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》。相手《巡礼者アシュリング/Ashling the Pilgrim(LRW)》、こちら秘匿でエンド、相手《憤怒の鍛冶工/Rage Forger(MOR)》出してダブルパンチ、こちら《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain(LRW)》とタッパー出してエンド、返しで二体目の《憤怒の鍛冶工/Rage Forger(MOR)》出てきてgg。
In
3《今わの際/Last Breath(SHM)》
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
3《花粉の子守唄/Pollen Lullaby(LRW)》
Out
3《鏡編み/Mirrorweave(SHM)》
3《シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege(SHM)》
2《鏡の精体/Mirror Entity(LRW)》
二戦目 ワンマリでダメージレースを挑むも適宜《タール火/Tarfire(LRW)》で除去られて負け。
格の違いがわかる3−3でした。
アオキとらっしゅはトップ8残ったので、最終戦勝てば抜けのところをアオキに負けて3−2−1だったこうへいとともにアオキカーでドライブに。「娘フロ。」買って車の中でずっと流してた。飽きたころに戻ってきたらアオキ対らっしゅで決勝が始まるところだった。
決勝の様子はDPSさんがメモっていたのでそちらを参照。
http://diarynote.jp/d/42945/20080609/
デニーズで晩御飯食べて、明らかに全員疲労困憊だったけどとりあえず帰路につくか的なノリでこうへいの運転で再びの高速へ。娘フロ。かけてテンション上げるもアオキもらっしゅも後部座席で夢うつつで俺も助手席で意識飛びかけてたからこうへいに大丈夫か聞いたらやっぱり限界らしくドクターストップ。SAで2時間ほど仮眠をとり、アオキが運転交代して何とかアオキ家までたどり着くのでした。
次週の大阪はすごく行きたかったけど資金的な意味でパス。行く人は頑張ってください。
次回のPTQまでにはデッキを決めないとなぁ・・・
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
Today’s tune
初音ミク「スタ→エンド・ブラックホール」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3362418
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ブロック構築の世界へようこそ!
GPバーミンガムを皮切りにして幕を開けたPTQベルリンシーズン。
グランプリの結果が及ぼす影響は想像に難くない。早速、環境初期のメタゲームを見てみよう。
http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpbir08/welcome
フェアリーとキスキンが一番人気と二番人気を占め、Manuel BucherのCommandments、Levyを筆頭とする多色エレメンタルなどがそれに追従する形。
環境の特徴は、死ぬほど強固なマナベースにある。Vividランド、フィルターランド、《反射池/Reflecting Pool(SHM)》に加え、《つぶやき林/Murmuring Bosk(MOR)》や《原初の彼方/Primal Beyond(MOR)》もある。五色コントロールに《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》という荒業が可能なのは主にこの理由による。
キスキンはビートダウンなのに意味不明にカードパワーが高すぎて生半可なコントロールではあっという間に撲殺されてしまう展開力・爆発力が魅力。
フェアリーはコントロールメタの筆頭だが、《苦花/Bitterblossom(MOR)》が引けないと半分ゴミデッキという不安定さが気になるところか。
Commandmentsは高い生物耐性を持つが、動きがもっさりしすぎる場面も。
五色エレメンタルは《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》がやはりコントロール全般に強すぎる。ただキスキン相手は少しきついか。
もちろんこの他にも赤単シャーマンやマーフォーク、それでもやっぱりエルフなど様々な可能性があるこの環境。デッキ構築の楽しみを味わえること請け合いなので、近くでPTQ・GPTがある方は一度出場してみてはいかがだろうか。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
こんなこと書いてる場合じゃなかった。いつの間にやら水曜日の夜。このペースだといつまで経っても日記がアップできないので適当に書きます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
アオキが車を出してくれるということでこうへい、らっしゅと4人で長野に行くことが決まった。しかし俺はスーパーペーパーなので運転できず、アオキは高速乗ったことないらしいし、こうへいはちょくちょく運転してるらしいが性格上一抹の不安が残る。それでもノリで行くことになってしまったのだ。もはや腹をくくるしかない。
前日夜にアオキ家でらっしゅとデュエルしてたら寝付ける雰囲気じゃなくなって結局眠れず徹夜で出発。
車内ではアオキが用意した中島美嘉とか倖田來未の不快な音楽を右から左へ受け流しつつ慣れない高速道路にビクつき気味のアオキを煽っていた。
いつの間にか長野に着いて会場へ向かう。そこには関東から来た人もちらほら。みんなやる気あるのね。
さて、今回のデッキはキスキン。何を今更と思われるかもしれないが、正直この環境でキスキンを使う気はさらさらなかった。「メタゲームに組み込まれるようでは三流」が信条の俺としては、まだ始まったばかりのブロック構築環境で安易にGP優勝デッキを手に取りたくはなかった。当初はLevyのような五色エレメンタルか赤単シャーマンで出る気でいたのだ。
だが赤単シャーマンはただでさえ安定性が低い上に《炎渦竜巻/Firespout(SHM)》gg過ぎたので早々に見切り、エレメンタルはアオキが使うということで、消去法的にキスキンになってしまった。繰り返し言うが、自分からキスキンを使う気は毛頭なかった。
しかしこれで出ると決まれば致し方ない。一人回しで少しでもデッキの感覚を掴んでおかなければ・・・とはいえキスキンといえば俺、俺といえばキスキン。こんなの回さなくても朝飯前、と思われた。
まるで違う。
なんだこのデッキは。キスキンにしてキスキンにあらず・・・確かに序盤はキスキンを展開してライフを削りにいくが、いくらブロック構築でもただのキスキンビートならば止められる。問題は《幽体の行列/Spectral Procession(SHM)》と《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger(LRW)》だ。
それぞれが秘匿と噛み合い、また秘匿からプレイされることでも圧倒的に盤面を支配する。特に《幽体の行列/Spectral Procession(SHM)》は圧巻で、3ターン目にプレイできると勝率がグンと跳ね上がる。
それでも、これはGP優勝デッキだ。となればみんな躍起になってメタってくるはず。特に生物メタデッキであるCommandments相手の良いサイドボードが見つからない。
深夜1時、らっしゅ・こうへいとデッキを作りながら最後の1ピースを探していた。コンセプトは『対戦相手が撃たれたらキレるカード』。何もわざわざ相手を怒らせたいわけじゃない。それくらいの意外性とハマった時の強さがあってこそ、不利なマッチアップをひっくり返すためにサイドボードに入れる価値がある。
何か、何かないのか。適当に用意してきたローウィンブロックのカード群を当てもなく眺める。ん?これって・・・
・・・そして、見つけた。最後の1ピース。
『だらだらMTG』
4《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart(LRW)》
4《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》
2《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier(LRW)》
4《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain(LRW)》
4《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》
4《幽体の行列/Spectral Procession(SHM)》
2《鏡の精体/Mirror Entity(LRW)》
3《シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege(SHM)》
4《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger(LRW)》
3《鏡編み/Mirrorweave(SHM)》
14《平地/Plains(SHM)》
4《変わり谷/Mutavault(MOR)》
4《ひなびた小村/Rustic Clachan(MOR)》
4《風立ての高地/Windbrisk Heights(LRW)》
3《薄れ馬/Wispmare(LRW)》
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
3《今わの際/Last Breath(SHM)》
2《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》
3《花粉の子守唄/Pollen Lullaby(LRW)》
2《炎の投げ槍/Flame Javelin(SHM)》
そう、投げやりになったのだ。まっ、待て!物を投げるんじゃない!!
いや、これは決して投げやりになったわけではないのだ。
コントロール側の視点に立ってみよう。相手はキスキン、1−1で迎えた三本目。《民兵団の誇り/Militia’s Pride(LRW)》を除けば速攻クリーチャーはいないし、瞬速はせいぜい《シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege(SHM)》くらい。確かに《鏡編み/Mirrorweave(SHM)》は脅威だが、要は生物を捌ききってしまえばあとはこちらの独壇場だ。苦しい戦いだったが《羽毛覆い/Plumeveil(SHM)》《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》を駆使してどうにか《質素な命令/Austere Command(LRW)》につなげ、ライフ4残して《雲打ち/Cloudthresher(LRW)》と《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》でビート。相手の場には何もなし、ブロッカー出てきてもハンドの《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》と《炎渦竜巻/Firespout(SHM)》でケア、たとえ《薄暮の大霊/Oversoul of Dusk(SHM)》出されても盤面で勝利。さて、二回戦目の前にコンビニで昼飯でも買っとこうかな・・・ん、何やら相手がニヤついている。《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger(LRW)》でも引いたか?それでも気でも狂ったか。どう考えてもこの盤面はキスキンではひっくり返せないはず・・・何をする気だ・・・1,2,3・・・ろ、6マナだと?・・・ば、ばかなぁぁぁぁぁぁぁ・・・!!!
そして俺は言うのさ。「これが神様へのブラフだよ」・・・な?
何が「な?」なんだかよくわからなかったり殺意が沸いたりてめーはどんだけマジックなめてんだとツッコミを入れたくなった人はまだまだだらだらMTGのコンセプトを理解していないということにしておく。
まぁつまり、そういうことだ。
あとは《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》用意してなくて仕方なく《今わの際/Last Breath(SHM)》だったりしたけどあんまり関係ないか。
ちなみに俺以外の三人はみんな五色エレメンタル。なんだかなー。
参加者35名、スイスドロー6回戦。いいだろう、格の違いをわからせてやる!
第一回戦 VSCommandments(DPSさん) 0−2
一戦目 後手でうまい具合に捌かれて負け。
In
2《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》
2《炎の投げ槍/Flame Javelin(SHM)》
Out
3《シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege(SHM)》
1《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger(LRW)》
二戦目 頑張ってライフ3まで削り、盤面に5マナ、ハンドに《炎の投げ槍/Flame Javelin(SHM)》。ドロー!土地じゃない。ドロー!土地じゃない・・・あ、《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks(SHM)》出た。負っけー。
第二回戦 VSキスキン 2−1
一戦目 先手で押し切る。
In
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
3《花粉の子守唄/Pollen Lullaby(LRW)》
Out
4《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》
1《平地/Plains(SHM)》
二戦目 相手ワンマリでこちらはヌルめのハンドを7枚キープして《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain(LRW)》→《幽体の行列/Spectral Procession(SHM)》→《萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liege(SHM)》で押し切られる。
In
1《平地/Plains(SHM)》
Out
1《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart(LRW)》
三戦目 盤面は相手の《萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liege(SHM)》と《シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege(SHM)》祭りで不利だったのでフルパン誘いつつ《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger(LRW)》引きつけてフォグ持たれてない前提の《鏡編み/Mirrorweave(SHM)》で勝ち。
第三回戦 VS5ColorDoran(帝國さん) 1−2
一戦目 秘匿から《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger(LRW)》出して《炎渦竜巻/Firespout(SHM)》持たれてなくて勝ち。
In
3《今わの際/Last Breath(SHM)》
2《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》
Out
3《シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege(SHM)》
1《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger(LRW)》
1《平地/Plains(SHM)》
二戦目 《炎渦竜巻/Firespout(SHM)》食らって割とあっさり負け。
In
2《炎の投げ槍/Flame Javelin(SHM)》
1《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger(LRW)》
1《平地/Plains(SHM)》
Out
3《今わの際/Last Breath(SHM)》
1《鏡編み/Mirrorweave(SHM)》
三戦目 すごいシビアなゲームになるもむこうは土地詰まり気味だったからハンドが強くてこっちのプレイミスもあって負け。ドラン二体目とか腐ってるんだろうなーとか勝手に想像してた。
第四回戦 VSCommandments(JBさん) 2−1
一戦目 相手ワンマリから土地2で止まって勝ち。
In
2《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》
2《炎の投げ槍/Flame Javelin(SHM)》
Out
3《シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege(SHM)》
1《平地/Plains(SHM)》
二戦目 秘匿に投げ槍、ハンドに投げ槍、盤面も押してるという理想状態からオールタップの《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》でダメージレースまくられて負け。
In
1《平地/Plains(SHM)》
Out
1《鏡編み/Mirrorweave(SHM)》
三戦目 相手が4マナで止まってフルタップしたところで《鏡編み/Mirrorweave(SHM)》で勝ち。
第五回戦 VSフェアリー 2−1
一戦目 後手土地2で止まってgg。
In
3《今わの際/Last Breath(SHM)》
3《薄れ馬/Wispmare(LRW)》
Out
4《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》
2《鏡編み/Mirrorweave(SHM)》
二戦目 相手ダブマリで《苦花/Bitterblossom(MOR)》割って勝ち。
三戦目 相手ワンマリだが2ターン目《苦花/Bitterblossom(MOR)》。だが返しのドローが《薄れ馬/Wispmare(LRW)》で勝ち。
第六回戦 VS赤単シャーマン 0−2
一戦目 こちら後手、相手1ターン目《魔力炉の燃えがら/Manaforge Cinder(SHM)》。こちら返しで《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》。相手《巡礼者アシュリング/Ashling the Pilgrim(LRW)》、こちら秘匿でエンド、相手《憤怒の鍛冶工/Rage Forger(MOR)》出してダブルパンチ、こちら《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain(LRW)》とタッパー出してエンド、返しで二体目の《憤怒の鍛冶工/Rage Forger(MOR)》出てきてgg。
In
3《今わの際/Last Breath(SHM)》
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
3《花粉の子守唄/Pollen Lullaby(LRW)》
Out
3《鏡編み/Mirrorweave(SHM)》
3《シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege(SHM)》
2《鏡の精体/Mirror Entity(LRW)》
二戦目 ワンマリでダメージレースを挑むも適宜《タール火/Tarfire(LRW)》で除去られて負け。
格の違いがわかる3−3でした。
アオキとらっしゅはトップ8残ったので、最終戦勝てば抜けのところをアオキに負けて3−2−1だったこうへいとともにアオキカーでドライブに。「娘フロ。」買って車の中でずっと流してた。飽きたころに戻ってきたらアオキ対らっしゅで決勝が始まるところだった。
決勝の様子はDPSさんがメモっていたのでそちらを参照。
http://diarynote.jp/d/42945/20080609/
デニーズで晩御飯食べて、明らかに全員疲労困憊だったけどとりあえず帰路につくか的なノリでこうへいの運転で再びの高速へ。娘フロ。かけてテンション上げるもアオキもらっしゅも後部座席で夢うつつで俺も助手席で意識飛びかけてたからこうへいに大丈夫か聞いたらやっぱり限界らしくドクターストップ。SAで2時間ほど仮眠をとり、アオキが運転交代して何とかアオキ家までたどり着くのでした。
次週の大阪はすごく行きたかったけど資金的な意味でパス。行く人は頑張ってください。
次回のPTQまでにはデッキを決めないとなぁ・・・
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Today’s tune
初音ミク「スタ→エンド・ブラックホール」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3362418
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