モーニングタイド、解禁。
これが何を意味するのか、わからぬ者はいまい。
スタンダードにおける新エキスパンションの登場、それはとりもなおさず環境の激変につながる。
しかし今回からはルール改正により発売と同時に解禁となったという事情もある。みんなカード集められなかったり調整する時間なかったりでとりあえずは旧環境と同じような感じになるのかも・・・？とも考えられた。
いずれにせよ、実際に足を運んでみなくては大した情報は得られない。人づての劣化した情報より、ありのままのリアルな体験を求めて、千葉まで行くことにした。
さて、行くとなればデッキを決めねばならない。最近使ったデッキから選ぶとすればリアニメイトかドラゴンストームか、しかしいずれも妥当な選択とは思えなかった。こういう弱点が明らかでそこをつかれると脆いデッキは、その弱点がつかれないという情報面、あるいはメタゲームの保証があってこそ使うものである。となると新環境に入ってメタゲームがはっきりしない今は、まだその時ではない。
とはいっても、新環境は小型エキスパンションの導入によるものだから、全く手探りの状態というわけでもない。それにインターネット上ではスポイラーやプレリでの挙動などから新アーキタイプについての考察や議論が活発に行われている。
そういった前提から、焦点は既に明らかだった。すなわち、
《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus(MOR)》
そして《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》
この2点に尽きる。前者については言わずもがなであろうが、ショップにカードが並んだ時点でゆうに3k超え、しかも高速で売り切れ、誰が見ても明らかな強さである。一方後者は、使うデッキを選ぶという点で値段面では一歩劣るが、話題になっている無限コンボなど強力な新アーキタイプの誕生を予感させるスペックである。
この2枚のカードを軸にしたアーキタイプ・・・エルフ・戦士とブリンクヒバリは間違いなくMOR環境最初期のメタゲームの中心になる。そう誰もが予感したはずである。
となれば、これらに相性のいいデッキを選ぶのが妥当ということになろう。
ここでようやく今回使用したデッキ、キスキンに話が移るわけだが・・・
キスキンは、エルフ・戦士に対してはともかく、ブリンクヒバリに対して相性がいいわけでは決してない。それでもキスキンを選択したのは、まずキスキンというアーキタイプが完全に忘れ去られた存在であることと、環境の一番最初ということでブリンクヒバリの完成度もそんなに高くないだろう→ということは使用者もそれほどいないだろうと期待したこと、の2点が理由として挙げられる。使うやつがそんなにいねーならヒバリに相性いいデッキ選ぶってのは矛盾してね？と思った方は聡明である。
まぁ俺自身、カードを全種類4枚ずつ手元に揃えられる環境にあるわけでもないので、そんなにデッキの選択肢があったわけではない。たまたまキスキンが作れて、そんなに悪くないんじゃないか、と適当に考えたことに対する後付け設定がこういった前置きを構成していることを念頭に置いて読んでいただきたい。要するに偽装であり、ダンボールである。
だが、モーニングタイド入りのキスキンとはどのような形になるのだろうか？
迂遠かつ冗長ではあるが、ここでMORでキスキンに入りそうなカードの考察に入りたいと思う。
・《バリラシュの旗騎士/Ballyrush Banneret(MOR)》
キスキンってそんなに重いスペルあったっけ？この旗騎士はどちらかというと兵士デッキ用であるように思われる。
・《ブレンタンの爆撃手/Burrenton Bombardier(MOR)》
補強2は魅力的だが、さすがに素出しスペックが低すぎる。
・《主の戦術家/Cenn’s Tactician(MOR)》
ついに待望の実用レベルの1マナ圏が登場！だが強化できるのは今までのキスキンならば重鎮と侵略者にとどまり、2マナ圏を強化できないのはちょっと寂しいから微妙なのでは・・・いや、ちょっと待って欲しい。後述の《キンズベイル国境警備隊/Kinsbaile Borderguard(MOR)》との相性は抜群、《変わり谷/Mutavault(MOR)》もどんどん大きくなっていく。暇なら自身を強化して《砂漠/Desert(TSB)》を越えて殴ることも考えられる。1マナ圏で能力を2つ持っているだけでも御の字だろう。
・《キンズベイル国境警備隊/Kinsbaile Borderguard(MOR)》
なんと全体除去をケアしたキスキンだ。1→2と展開してこれを出せば3マナ3／3だし、素の殴り値も決して低くない。そして死んだらトークンをばら撒く・・・《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》もカタなしの高性能。さらに《主の戦術家/Cenn’s Tactician(MOR)》や《ひなびた小村/Rustic Clachan(MOR)》で育てれば出るトークンも増えていく。leaves playではなくput into graveyardなので《忘却の輪/Oblivion Ring(LRW)》や《糾弾/Condemn(10E)》でがっかりだが、それくらいは致し方ない。ともあれこのハイスペックを使わない手はないだろう。
・《キンズベイルの騎兵/Kinsbaile Cavalier(MOR)》
騎士っていうと《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain(LRW)》か。だがでも他にいないしな・・・これも多相デッキや騎士デッキ用だろう。
・《キスキンの西風乗り/Kithkin Zephyrnaut(MOR)》
リミテッドじゃないんだから。
・《蚊の守り手/Mosquito Guard(MOR)》
だから素出しスペックが(ry
・《黄金コオロギの騎士団/Order of the Golden Cricket(MOR)》
お、こいつも騎士だ。でも後手を想像するとテンポの悪さが許容できないレベル。
・《混迷の挽回/Redeem the Lost(MOR)》
優秀なスペルだが、欲しいのは全体プロテクションとかそういうレベルのカードパワーであって、この程度なら採用するに至らないだろう。
・《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》
ヒバリキスキン！？・・・まさか、ね。いくら《鏡の精体/Mirror Entity(LRW)》が素で搭載できるからってね。でも関係ないけどブリンクヒバリに《アムローの偵察兵/Amrou Scout(TSP)》って《エイヴンの裂け目追い/Aven Riftwatcher(PLC)》も引っ張れてちょっと面白そうだ。スペース減ってないっぽいからないか。
・《膨らむ勇気/Swell of Courage(MOR)》
重い。
・《運命の扉/Door of Destinies(MOR)》
《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》使えよ。
・《古参兵の武装/Veteran’s Armaments(MOR)》
さすがに装備品先だしはキスキンにおいては不可能っぽいし。
・《変わり谷/Mutavault(MOR)》
全体除去ケアという点で《キンズベイル国境警備隊/Kinsbaile Borderguard(MOR)》とセット。とりあえず入れとくか。
・《ひなびた小村/Rustic Clachan(MOR)》
まぁ平地よりは強いよね。
なかなか有望そうなカード群である。
さて、長々とお待たせした。
これらを踏まえ、俺が構築したMOR対応キスキンはこれだ！
『Pray』
4《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart(LRW)》
4《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier(LRW)》
4《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain(LRW)》
4《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》
4《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》
4《セラの報復者/Serra Avenger(TSP)》
1《天界の十字軍/Celestial Crusader(TSP)》
4《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
4《忘却の輪/Oblivion Ring(LRW)》
3《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
4《ひなびた小村/Rustic Clachan(MOR)》
3《地平線の梢/Horizon Canopy(FUT)》
15《冠雪の平地/Snow-Covered Plains(CSP)》
1《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》
4《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》
4《太陽の槍/Sunlance(PLC)》
4《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》
2《天界の十字軍/Celestial Crusader(TSP)》
なんも変わってねーじゃねーか！どうか落ち着いて欲しい。俺だって不思議だ。環境が変わったんじゃなかったのか。
だがこれには海より深い事情があって、ていうかやっぱり、カードが用意できませんでした。ていうか《変わり谷/Mutavault(MOR)》は値段高すぎだろ・・・常考・・・
まぁそうでなくても《キンズベイル国境警備隊/Kinsbaile Borderguard(MOR)》とか《主の戦術家/Cenn’s Tactician(MOR)》とか入れたレシピは一見してそんなに強くなさそうだなーと妄想だけで却下したんですけどね。脳内では依然として《セラの報復者/Serra Avenger(TSP)》最強→てことは4ターン目に白白白白必要だから《変わり谷/Mutavault(MOR)》も入らないよねーとか。
というわけで安くて簡単に集まった《ひなびた小村/Rustic Clachan(MOR)》だけ加えたお手軽キスキン。まぁしかしキスキンというアーキタイプ自体がエルフに強いのは間違いないので、あとはメイン《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》をヒバリにぶっさして勝つプラン。サイドの置きショックはなんなの？電波です。電波をいちいち説明してたら俺の解説はトーナメントレポに入る前にマル5くらいまで達してしまうので簡単な説明に留めると、《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》をブリンクされたら勝てないよねって話。それ以前に誘惑蒔きにテンポとられたくなかったってのもある。ついでに本体火力。
スタンダード王国、千葉にこんな旧式キスキンを持ち込むのはもちろん不安でしょうがなかったが、ていうか0−2の覚悟は既にできていたけど、環境を理解するためだ！と割り切って臨む参加者74名のスイスドロー7回戦。5−1−1がボーダーか。
関係ないね！7−0して風になるッ！！！
第一回戦 VS赤緑黒エレメンタル 2−0
一戦目 《新星追い/Nova Chaser(LRW)》とかタッパーで余裕でした。
In
1《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》
Out
1《天界の十字軍/Celestial Crusader(TSP)》
二戦目 あまり負ける要素がなかった。
第二回戦 VS青単ピクルス 2−1
一戦目 塩漬け。
In
4《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》
2《天界の十字軍/Celestial Crusader(TSP)》
Out
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
3《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》
1《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier(LRW)》
二戦目 《砂漠/Desert(TSB)》起動を《天界の十字軍/Celestial Crusader(TSP)》でシャクってあとは《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》で《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》除去って勝ち。
三戦目 削れるとこまで削って、《テフェリーの濠/Teferi’s Moat(TSB)》置かれてビタ止まる。だが《忘却の輪/Oblivion Ring(LRW)》トップしてカウンター持たれてなくて勝ち。
第三回戦 VS緑黒エルフ戦士 2−0
一戦目 《不敬の命令/Profane Command(LRW)》引かれてなくて勝ち。
In
4《太陽の槍/Sunlance(PLC)》
4《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》
Out
1《天界の十字軍/Celestial Crusader(TSP)》
4《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》
二戦目 消耗戦の後《突然の死/Sudden Death(TSP)》でちょっとシャクられるがなんとか《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain(LRW)》に《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》つけて勝ち。
第四回戦 VS青白ブリンクヒバリ（富井翼君） 0−2
一戦目 無警戒で《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》食らった後《神の怒り/Wrath of God(10E)》で圧敗。
In
4《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》
Out
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《天界の十字軍/Celestial Crusader(TSP)》
1《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》
二戦目 土地が詰まってうまく《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》構えられず《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》で圧敗。
第五回戦 VS緑白タッチ赤青ビッグマナ（イカ彦） 0−2
一戦目 前環境のキスキン対白コンさながらの《質素な命令/Austere Command(LRW)》「エンチャント＆3以下」食らって圧敗。
In
4《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》
2《天界の十字軍/Celestial Crusader(TSP)》
Out
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
3《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》
1《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier(LRW)》
二戦目 《怒りの天使アクローマ/Akroma， Angel of Wrath(TSB)》に《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer(10E)》持たれて《忘却の輪/Oblivion Ring(LRW)》引けてなくて負け。
第六回戦 VS青白赤ブリンクヒバリ 2−0
一戦目 《神の怒り/Wrath of God(10E)》に《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》ぶっさして勝ち。
In
4《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》
Out
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《天界の十字軍/Celestial Crusader(TSP)》
1《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》
二戦目 相手が2ターン目《火葬/Incinerate(10E)》撃った以外はノーアクションでセットランドするのみで投了。どんなハンドキープしたんだろう・・・
第七回戦 VS赤緑氷雪ビッグマナ 2−0
一戦目 相手ワンマリ、先手2ターン目の《北方行/Into the North(CSP)》を《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》して《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》。相手は《獣群の呼び声/Call of the Herd(TSB)》とマナブーストしか引いてなくてそのまま《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》とか《セラの報復者/Serra Avenger(TSP)》とか出して勝ち。
In
4《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》
1《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》
Out
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《天界の十字軍/Celestial Crusader(TSP)》
2《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier(LRW)》
二戦目 《鋸刃の矢/Serrated Arrows(TSB)》引かれなくて相性差で勝ち。
というわけで5−2の11位でした。翌日のPWCペアスタンのために、同じくキスキン（しかもちゃんとMOR対応型）使ってトップ8残ったライザ君のレシピだけ見てカード集めて帰宅。イカ彦、富井君は乙。ライザ君おめ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
Today’s tune
初音ミク「celluloid」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1204327
これが何を意味するのか、わからぬ者はいまい。
スタンダードにおける新エキスパンションの登場、それはとりもなおさず環境の激変につながる。
しかし今回からはルール改正により発売と同時に解禁となったという事情もある。みんなカード集められなかったり調整する時間なかったりでとりあえずは旧環境と同じような感じになるのかも・・・？とも考えられた。
いずれにせよ、実際に足を運んでみなくては大した情報は得られない。人づての劣化した情報より、ありのままのリアルな体験を求めて、千葉まで行くことにした。
さて、行くとなればデッキを決めねばならない。最近使ったデッキから選ぶとすればリアニメイトかドラゴンストームか、しかしいずれも妥当な選択とは思えなかった。こういう弱点が明らかでそこをつかれると脆いデッキは、その弱点がつかれないという情報面、あるいはメタゲームの保証があってこそ使うものである。となると新環境に入ってメタゲームがはっきりしない今は、まだその時ではない。
とはいっても、新環境は小型エキスパンションの導入によるものだから、全く手探りの状態というわけでもない。それにインターネット上ではスポイラーやプレリでの挙動などから新アーキタイプについての考察や議論が活発に行われている。
そういった前提から、焦点は既に明らかだった。すなわち、
《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus(MOR)》
そして《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》
この2点に尽きる。前者については言わずもがなであろうが、ショップにカードが並んだ時点でゆうに3k超え、しかも高速で売り切れ、誰が見ても明らかな強さである。一方後者は、使うデッキを選ぶという点で値段面では一歩劣るが、話題になっている無限コンボなど強力な新アーキタイプの誕生を予感させるスペックである。
この2枚のカードを軸にしたアーキタイプ・・・エルフ・戦士とブリンクヒバリは間違いなくMOR環境最初期のメタゲームの中心になる。そう誰もが予感したはずである。
となれば、これらに相性のいいデッキを選ぶのが妥当ということになろう。
ここでようやく今回使用したデッキ、キスキンに話が移るわけだが・・・
キスキンは、エルフ・戦士に対してはともかく、ブリンクヒバリに対して相性がいいわけでは決してない。それでもキスキンを選択したのは、まずキスキンというアーキタイプが完全に忘れ去られた存在であることと、環境の一番最初ということでブリンクヒバリの完成度もそんなに高くないだろう→ということは使用者もそれほどいないだろうと期待したこと、の2点が理由として挙げられる。使うやつがそんなにいねーならヒバリに相性いいデッキ選ぶってのは矛盾してね？と思った方は聡明である。
まぁ俺自身、カードを全種類4枚ずつ手元に揃えられる環境にあるわけでもないので、そんなにデッキの選択肢があったわけではない。たまたまキスキンが作れて、そんなに悪くないんじゃないか、と適当に考えたことに対する後付け設定がこういった前置きを構成していることを念頭に置いて読んでいただきたい。要するに偽装であり、ダンボールである。
だが、モーニングタイド入りのキスキンとはどのような形になるのだろうか？
迂遠かつ冗長ではあるが、ここでMORでキスキンに入りそうなカードの考察に入りたいと思う。
・《バリラシュの旗騎士/Ballyrush Banneret(MOR)》
キスキンってそんなに重いスペルあったっけ？この旗騎士はどちらかというと兵士デッキ用であるように思われる。
・《ブレンタンの爆撃手/Burrenton Bombardier(MOR)》
補強2は魅力的だが、さすがに素出しスペックが低すぎる。
・《主の戦術家/Cenn’s Tactician(MOR)》
ついに待望の実用レベルの1マナ圏が登場！だが強化できるのは今までのキスキンならば重鎮と侵略者にとどまり、2マナ圏を強化できないのはちょっと寂しいから微妙なのでは・・・いや、ちょっと待って欲しい。後述の《キンズベイル国境警備隊/Kinsbaile Borderguard(MOR)》との相性は抜群、《変わり谷/Mutavault(MOR)》もどんどん大きくなっていく。暇なら自身を強化して《砂漠/Desert(TSB)》を越えて殴ることも考えられる。1マナ圏で能力を2つ持っているだけでも御の字だろう。
・《キンズベイル国境警備隊/Kinsbaile Borderguard(MOR)》
なんと全体除去をケアしたキスキンだ。1→2と展開してこれを出せば3マナ3／3だし、素の殴り値も決して低くない。そして死んだらトークンをばら撒く・・・《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》もカタなしの高性能。さらに《主の戦術家/Cenn’s Tactician(MOR)》や《ひなびた小村/Rustic Clachan(MOR)》で育てれば出るトークンも増えていく。leaves playではなくput into graveyardなので《忘却の輪/Oblivion Ring(LRW)》や《糾弾/Condemn(10E)》でがっかりだが、それくらいは致し方ない。ともあれこのハイスペックを使わない手はないだろう。
・《キンズベイルの騎兵/Kinsbaile Cavalier(MOR)》
騎士っていうと《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain(LRW)》か。だがでも他にいないしな・・・これも多相デッキや騎士デッキ用だろう。
・《キスキンの西風乗り/Kithkin Zephyrnaut(MOR)》
リミテッドじゃないんだから。
・《蚊の守り手/Mosquito Guard(MOR)》
だから素出しスペックが(ry
・《黄金コオロギの騎士団/Order of the Golden Cricket(MOR)》
お、こいつも騎士だ。でも後手を想像するとテンポの悪さが許容できないレベル。
・《混迷の挽回/Redeem the Lost(MOR)》
優秀なスペルだが、欲しいのは全体プロテクションとかそういうレベルのカードパワーであって、この程度なら採用するに至らないだろう。
・《目覚ましヒバリ/Reveillark(MOR)》
ヒバリキスキン！？・・・まさか、ね。いくら《鏡の精体/Mirror Entity(LRW)》が素で搭載できるからってね。でも関係ないけどブリンクヒバリに《アムローの偵察兵/Amrou Scout(TSP)》って《エイヴンの裂け目追い/Aven Riftwatcher(PLC)》も引っ張れてちょっと面白そうだ。スペース減ってないっぽいからないか。
・《膨らむ勇気/Swell of Courage(MOR)》
重い。
・《運命の扉/Door of Destinies(MOR)》
《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》使えよ。
・《古参兵の武装/Veteran’s Armaments(MOR)》
さすがに装備品先だしはキスキンにおいては不可能っぽいし。
・《変わり谷/Mutavault(MOR)》
全体除去ケアという点で《キンズベイル国境警備隊/Kinsbaile Borderguard(MOR)》とセット。とりあえず入れとくか。
・《ひなびた小村/Rustic Clachan(MOR)》
まぁ平地よりは強いよね。
なかなか有望そうなカード群である。
さて、長々とお待たせした。
これらを踏まえ、俺が構築したMOR対応キスキンはこれだ！
『Pray』
4《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart(LRW)》
4《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier(LRW)》
4《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain(LRW)》
4《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》
4《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》
4《セラの報復者/Serra Avenger(TSP)》
1《天界の十字軍/Celestial Crusader(TSP)》
4《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
4《忘却の輪/Oblivion Ring(LRW)》
3《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
4《ひなびた小村/Rustic Clachan(MOR)》
3《地平線の梢/Horizon Canopy(FUT)》
15《冠雪の平地/Snow-Covered Plains(CSP)》
1《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》
4《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》
4《太陽の槍/Sunlance(PLC)》
4《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》
2《天界の十字軍/Celestial Crusader(TSP)》
なんも変わってねーじゃねーか！どうか落ち着いて欲しい。俺だって不思議だ。環境が変わったんじゃなかったのか。
だがこれには海より深い事情があって、ていうかやっぱり、カードが用意できませんでした。ていうか《変わり谷/Mutavault(MOR)》は値段高すぎだろ・・・常考・・・
まぁそうでなくても《キンズベイル国境警備隊/Kinsbaile Borderguard(MOR)》とか《主の戦術家/Cenn’s Tactician(MOR)》とか入れたレシピは一見してそんなに強くなさそうだなーと妄想だけで却下したんですけどね。脳内では依然として《セラの報復者/Serra Avenger(TSP)》最強→てことは4ターン目に白白白白必要だから《変わり谷/Mutavault(MOR)》も入らないよねーとか。
というわけで安くて簡単に集まった《ひなびた小村/Rustic Clachan(MOR)》だけ加えたお手軽キスキン。まぁしかしキスキンというアーキタイプ自体がエルフに強いのは間違いないので、あとはメイン《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》をヒバリにぶっさして勝つプラン。サイドの置きショックはなんなの？電波です。電波をいちいち説明してたら俺の解説はトーナメントレポに入る前にマル5くらいまで達してしまうので簡単な説明に留めると、《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》をブリンクされたら勝てないよねって話。それ以前に誘惑蒔きにテンポとられたくなかったってのもある。ついでに本体火力。
スタンダード王国、千葉にこんな旧式キスキンを持ち込むのはもちろん不安でしょうがなかったが、ていうか0−2の覚悟は既にできていたけど、環境を理解するためだ！と割り切って臨む参加者74名のスイスドロー7回戦。5−1−1がボーダーか。
関係ないね！7−0して風になるッ！！！
第一回戦 VS赤緑黒エレメンタル 2−0
一戦目 《新星追い/Nova Chaser(LRW)》とかタッパーで余裕でした。
In
1《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》
Out
1《天界の十字軍/Celestial Crusader(TSP)》
二戦目 あまり負ける要素がなかった。
第二回戦 VS青単ピクルス 2−1
一戦目 塩漬け。
In
4《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》
2《天界の十字軍/Celestial Crusader(TSP)》
Out
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
3《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》
1《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier(LRW)》
二戦目 《砂漠/Desert(TSB)》起動を《天界の十字軍/Celestial Crusader(TSP)》でシャクってあとは《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》で《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》除去って勝ち。
三戦目 削れるとこまで削って、《テフェリーの濠/Teferi’s Moat(TSB)》置かれてビタ止まる。だが《忘却の輪/Oblivion Ring(LRW)》トップしてカウンター持たれてなくて勝ち。
第三回戦 VS緑黒エルフ戦士 2−0
一戦目 《不敬の命令/Profane Command(LRW)》引かれてなくて勝ち。
In
4《太陽の槍/Sunlance(PLC)》
4《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》
Out
1《天界の十字軍/Celestial Crusader(TSP)》
4《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》
二戦目 消耗戦の後《突然の死/Sudden Death(TSP)》でちょっとシャクられるがなんとか《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain(LRW)》に《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》つけて勝ち。
第四回戦 VS青白ブリンクヒバリ（富井翼君） 0−2
一戦目 無警戒で《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》食らった後《神の怒り/Wrath of God(10E)》で圧敗。
In
4《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》
Out
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《天界の十字軍/Celestial Crusader(TSP)》
1《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》
二戦目 土地が詰まってうまく《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》構えられず《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》で圧敗。
第五回戦 VS緑白タッチ赤青ビッグマナ（イカ彦） 0−2
一戦目 前環境のキスキン対白コンさながらの《質素な命令/Austere Command(LRW)》「エンチャント＆3以下」食らって圧敗。
In
4《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》
2《天界の十字軍/Celestial Crusader(TSP)》
Out
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
3《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》
1《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier(LRW)》
二戦目 《怒りの天使アクローマ/Akroma， Angel of Wrath(TSB)》に《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer(10E)》持たれて《忘却の輪/Oblivion Ring(LRW)》引けてなくて負け。
第六回戦 VS青白赤ブリンクヒバリ 2−0
一戦目 《神の怒り/Wrath of God(10E)》に《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》ぶっさして勝ち。
In
4《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract(LRW)》
Out
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《天界の十字軍/Celestial Crusader(TSP)》
1《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》
二戦目 相手が2ターン目《火葬/Incinerate(10E)》撃った以外はノーアクションでセットランドするのみで投了。どんなハンドキープしたんだろう・・・
第七回戦 VS赤緑氷雪ビッグマナ 2−0
一戦目 相手ワンマリ、先手2ターン目の《北方行/Into the North(CSP)》を《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》して《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》。相手は《獣群の呼び声/Call of the Herd(TSB)》とマナブーストしか引いてなくてそのまま《栄光の頌歌/Glorious Anthem(10E)》とか《セラの報復者/Serra Avenger(TSP)》とか出して勝ち。
In
4《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》
1《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》
Out
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
1《天界の十字軍/Celestial Crusader(TSP)》
2《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier(LRW)》
二戦目 《鋸刃の矢/Serrated Arrows(TSB)》引かれなくて相性差で勝ち。
というわけで5−2の11位でした。翌日のPWCペアスタンのために、同じくキスキン（しかもちゃんとMOR対応型）使ってトップ8残ったライザ君のレシピだけ見てカード集めて帰宅。イカ彦、富井君は乙。ライザ君おめ。
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Today’s tune
初音ミク「celluloid」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1204327
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