Finals予選@川越?
2007年11月17日 仲間達の説得により、さすがに《分解/Disintegrate(TSB)》よりは《不敬の命令/Profane Command(LRW)》の方が圧倒的だろう、そして《惑乱の死霊/Hypnotic Specter(10E)》は3マナ圏に最適だろう、ということに気づく。ウーナダウスィーヒッピーの三位一体。うむ、悪くない。
ここでこれまでの経過を聞いてノホシ君が新たな可能性を提示してくれた。いわく、「青黒の方が強くないか?」
『サンプルレシピC』
4《ウーナのうろつく者/Oona’s Prowler(LRW)》
4《ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer(TSB)》
3《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate(TSP)》
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter(10E)》
4《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》
3《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant(FUT)》
3《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》
4《遅延/Delay(FUT)》
4《心霊破/Psionic Blast(TSB)》
3《不敬の命令/Profane Command(LRW)》
4《人里離れた谷間/Secluded Glen(LRW)》
3《フェアリーの集会場/Faerie Conclave(10E)》
4《地底の大河/Underground River(10E)》
3《涙の川/River of Tears(FUT)》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth(PLC)》
9《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp(CSP)》
つまり、マネキンよりビートダウン色を強める形。しかしこれってマナベース超きつくないか・・・?2ターン目は黒黒、3ターン目は黒黒青で4ターン目は黒黒青青縛り、ってどんな強固なマナベースだよ。《心霊破/Psionic Blast(TSB)》は環境最強の火力だが、いかんせん《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant(FUT)》のプレイが心許ない。コンセプトには合っているのだが・・・
赤も青もパートナーとしては心許ない。緑だと札束が最強だろうし白は論外だからここは一度原点回帰!ということで黒単をもう少し煮詰めてみる。
『サンプルレシピD』
4《ウーナのうろつく者/Oona’s Prowler(LRW)》
4《ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer(TSB)》
4《冥界の裏切り者/Nether Traitor(TSP)》
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter(10E)》
3《呪われたミリー/Mirri the Cursed(PLC)》
4《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》
4《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》
4《不吉の月/Bad Moon(TSB)》
4《涙の雨/Rain of Tears(10E)》
2《不敬の命令/Profane Command(LRW)》
21《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp(CSP)》
2《産卵池/Spawning Pool(10E)》
メイン《涙の雨/Rain of Tears(10E)》までやれば勝ちたいデッキがはっきりする気がする。しかしどう考えてもパワー不足なのでこれもお蔵入りに。
あーだこーだ作ってはみるが、挫折するばかり。こうした現状にあって、我々はどこに問題があるのかはっきりと認識していた。そもそも黒ビートが抱える構造上の欠陥があって、実用に足る低マナ域の生物が圧倒的に少ないことがその1つとして挙げられる。まず1マナ域には《祭影師ギルドの魔道士/Shadow Guildmage(TSB)》がいるが赤黒限定であり、しかも《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》ですら弱いこの環境では採用するメリットが見当たらない。よって1マナは空かざるをえないが、ここは《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》があるからまぁよしとしよう。問題は2マナ域で、ウーナとダウスィーはメタ的に最強としてもそれに次ぐのは1/1シャドー速攻とか無駄にプロ白とかである。Wisdom Guildで2マナ以下の黒生物を検索した回数は数え切れない。もちろん他の色に2マナ域を求めることも考えられるが、叫び大口をかわすというコンセプト上黒い方が望ましいし、そもそも他の色でも2マナ域を埋められる強いビート生物は《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate(TSP)》か《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》くらいしかいないのである。タルモや《レンの地の克服者/Wren’s Run Vanquisher(LRW)》を使おうとするなら札束で済む話であるし、裂け目翼は既に通過した。行き詰まった・・・オレと調整相手のイカ彦はいつしかコントロールに目を移しはじめていた。埼玉選手権で入賞したライザデッキなんか結構強そうじゃね?これ改造して出よっか・・・そんな空気も漂っていた。
『サンプルレシピE』
4《ウーナのうろつく者/Oona’s Prowler(LRW)》
4《ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer(TSB)》
4《砂丘乗りの無法者/Dunerider Outlaw(PLC)》
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter(10E)》
3《深洞のインプ/Deepcavern Imp(FUT)》
2《呪われたミリー/Mirri the Cursed(PLC)》
4《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》
4《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》
4《黄泉からの橋/Bridge from Below(FUT)》
4《不敬の命令/Profane Command(LRW)》
21《沼/Swamp(10E)》
2《産卵池/Spawning Pool(10E)》
Champsの結果などから《黄泉からの橋/Bridge from Below(FUT)》でビートダウンの後押しというアイディアも出るが、どう考えてもハンドで腐ること請け合いなので没。あまりに行き詰まりすぎてこんなんでも一瞬「これで出よう」と思ってしまう。予選は二日後・・・どう考えても間に合わない。今回は見送りか・・・そんな弱い考えに支配されつつあった。
しかしイカ彦はここで、調整の最初の方で通過した赤黒にもう一度賭けてみようと言い出す。正直無理だろうと思ったが、今まで通過した中ではマナベースとコンセプトが一番マシに思えたのでこれに付き合って赤黒に再び焦点を当てる決意をする。
『サンプルレシピF』
4《ウーナのうろつく者/Oona’s Prowler(LRW)》
4《ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer(TSB)》
4《砂丘乗りの無法者/Dunerider Outlaw(PLC)》
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter(10E)》
4《硫黄の精霊/Sulfur Elemental(PLC)》
2《呪われたミリー/Mirri the Cursed(PLC)》
4《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》
4《裂け目の稲妻/Rift Bolt(TSP)》
4《火葬/Incinerate(10E)》
2《不敬の命令/Profane Command(LRW)》
24土地
変更点は主に二箇所。《硫黄の精霊/Sulfur Elemental(PLC)》のメイン搭載と2マナ域にあの《疾風のデルヴィッシュ/Whirling Dervish(TSB)》を採用したことである。
硫黄の精霊は叫び大口をかわすというコンセプトには反する。しかし3点火力を8枚積むという構成は、Tier1がマネキン・札束・ビッグマナというメタにおいて、それほど効果的とは言えなかった。3/3というサイズのクリーチャーを中核に据えるのは札束くらいで、他は0/5なり出ただけでアドバンテージを取る2/2なりで火力で1対1をとる旨みがないのである。ここで瞬速の3/2をメイン搭載すれば、少なくとも0/5を突破する後押しとして役に立つし、Tier2のフェアリーや青系コントロール相手にはメインの相性が大幅に向上する。3マナ域もヒッピーだけという寂しい状況が改善されるわけで、かくしてメイン採用へと踏み切った次第である。
さて、もう一方のバカはといえば・・・一応言い訳らしいことを言わせてもらえば、定義されたメタの中でTier1の中では札束とビッグマナにはプロ緑が刺さる。マネキンには効かないが元からウーナダウスィーヒッピーで勝つから関係ないとして、Tier2に目を移せば青系コントロールにも弱いスリスとして一応働かなくもない。《砂漠/Desert(TSB)》は越えられないがメインで先に呪文をプレイしてカウンターのためにマナを寝かせられればそれ以後は引っかからない。なんだ、なかなかメタに合っているじゃないか・・・というカードパワー度外視の採用である。どうせ他の候補も大したやつがいないんだし、ネタ的にもおいしいその中でもっともマシなやつを選んだらそれがたまたま《疾風のデルヴィッシュ/Whirling Dervish(TSB)》だった、というだけの話である。
これをもう少し一人回しで調整して(余談だがこれまでの過程はすべてデュエルの結果得られたもの・・・なわけもなく、メール交換と掲示板の書き込みによるやりとりの中で脳内妄想を膨らませ、最後に一人回し数十回の厳しい修行を経てドリップオンされた妄想のスープである。個々のカードのデュエルにおける強さは大体「メタ的に強い」とか「これが刺さるから勝てる」とかで曖昧に評価されしかもオレとイカ彦は互いにそれで納得するため、当然のことだが対人戦はほとんどしていない)できたデッキが以下である。
『The Bluff to God』
4《ウーナのうろつく者/Oona’s Prowler(LRW)》
4《ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer(TSB)》
4《砂丘乗りの無法者/Dunerider Outlaw(PLC)》
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter(10E)》
4《硫黄の精霊/Sulfur Elemental(PLC)》
2《呪われたミリー/Mirri the Cursed(PLC)》
3《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》
4《裂け目の稲妻/Rift Bolt(TSP)》
4《火葬/Incinerate(10E)》
3《不敬の命令/Profane Command(LRW)》
4《トレッサーホーンの掃き溜め/Tresserhorn Sinks(CSP)》
4《硫黄泉/Sulfurous Springs(10E)》
4《偶像の石塚/Graven Cairns(FUT)》
2《ケルドの巨石/Keldon Megaliths(FUT)》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth(PLC)》
8《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp(CSP)》
1《冠雪の山/Snow-Covered Mountain(CSP)》
3《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》
4《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot(CSP)》
4《涙の雨/Rain of Tears(10E)》
4《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch(TSB)》
意見の一致をはかる暇がなくてイカ彦のレシピとは微妙に細部が異なっているが(彼の場合はメインにアーボーグが2枚入り、卑劣漢が抜けてデュレス4になり3枚の《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer(10E)》が入っていた)これが黒ビートの辿りついた最終形である。
まだ触れていない部分について言えば、叫び大口はただ強だがハンドで腐りやすく5マナも重いため3枚。ミリーは最強なのだがレジェンドなので2枚、スペルは全部火力。サイドボードは対コールガラク用に鉄足、対コントロール用にデュレスと涙の雨。対《ストロームガルドの災い魔、ハーコン/Haakon, Stromgald Scourge(CSP)》で卑劣漢も用意したが、予選の段階ではこれはやりすぎだったようだ。
定義されたメタの中では、ウーナダウスィーヒッピーが全てのマッチにおいて縦横無尽に大活躍する予定のため、1位通過は必至。くくく・・・完璧だ。もはや一分の隙もない。いや隙はあるといえばあるのだが、例のバカとかね。でもそんなの些細なことさ。このコンセプトでデッキが完成してしまった以上、優勝しか見えないね。
今なら言える。
オレは黒ビートとともにFinals予選を駆け抜ける!!
?へ続く→
ここでこれまでの経過を聞いてノホシ君が新たな可能性を提示してくれた。いわく、「青黒の方が強くないか?」
『サンプルレシピC』
4《ウーナのうろつく者/Oona’s Prowler(LRW)》
4《ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer(TSB)》
3《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate(TSP)》
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter(10E)》
4《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》
3《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant(FUT)》
3《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》
4《遅延/Delay(FUT)》
4《心霊破/Psionic Blast(TSB)》
3《不敬の命令/Profane Command(LRW)》
4《人里離れた谷間/Secluded Glen(LRW)》
3《フェアリーの集会場/Faerie Conclave(10E)》
4《地底の大河/Underground River(10E)》
3《涙の川/River of Tears(FUT)》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth(PLC)》
9《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp(CSP)》
つまり、マネキンよりビートダウン色を強める形。しかしこれってマナベース超きつくないか・・・?2ターン目は黒黒、3ターン目は黒黒青で4ターン目は黒黒青青縛り、ってどんな強固なマナベースだよ。《心霊破/Psionic Blast(TSB)》は環境最強の火力だが、いかんせん《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant(FUT)》のプレイが心許ない。コンセプトには合っているのだが・・・
赤も青もパートナーとしては心許ない。緑だと札束が最強だろうし白は論外だからここは一度原点回帰!ということで黒単をもう少し煮詰めてみる。
『サンプルレシピD』
4《ウーナのうろつく者/Oona’s Prowler(LRW)》
4《ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer(TSB)》
4《冥界の裏切り者/Nether Traitor(TSP)》
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter(10E)》
3《呪われたミリー/Mirri the Cursed(PLC)》
4《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》
4《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》
4《不吉の月/Bad Moon(TSB)》
4《涙の雨/Rain of Tears(10E)》
2《不敬の命令/Profane Command(LRW)》
21《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp(CSP)》
2《産卵池/Spawning Pool(10E)》
メイン《涙の雨/Rain of Tears(10E)》までやれば勝ちたいデッキがはっきりする気がする。しかしどう考えてもパワー不足なのでこれもお蔵入りに。
あーだこーだ作ってはみるが、挫折するばかり。こうした現状にあって、我々はどこに問題があるのかはっきりと認識していた。そもそも黒ビートが抱える構造上の欠陥があって、実用に足る低マナ域の生物が圧倒的に少ないことがその1つとして挙げられる。まず1マナ域には《祭影師ギルドの魔道士/Shadow Guildmage(TSB)》がいるが赤黒限定であり、しかも《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》ですら弱いこの環境では採用するメリットが見当たらない。よって1マナは空かざるをえないが、ここは《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》があるからまぁよしとしよう。問題は2マナ域で、ウーナとダウスィーはメタ的に最強としてもそれに次ぐのは1/1シャドー速攻とか無駄にプロ白とかである。Wisdom Guildで2マナ以下の黒生物を検索した回数は数え切れない。もちろん他の色に2マナ域を求めることも考えられるが、叫び大口をかわすというコンセプト上黒い方が望ましいし、そもそも他の色でも2マナ域を埋められる強いビート生物は《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate(TSP)》か《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》くらいしかいないのである。タルモや《レンの地の克服者/Wren’s Run Vanquisher(LRW)》を使おうとするなら札束で済む話であるし、裂け目翼は既に通過した。行き詰まった・・・オレと調整相手のイカ彦はいつしかコントロールに目を移しはじめていた。埼玉選手権で入賞したライザデッキなんか結構強そうじゃね?これ改造して出よっか・・・そんな空気も漂っていた。
『サンプルレシピE』
4《ウーナのうろつく者/Oona’s Prowler(LRW)》
4《ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer(TSB)》
4《砂丘乗りの無法者/Dunerider Outlaw(PLC)》
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter(10E)》
3《深洞のインプ/Deepcavern Imp(FUT)》
2《呪われたミリー/Mirri the Cursed(PLC)》
4《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》
4《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》
4《黄泉からの橋/Bridge from Below(FUT)》
4《不敬の命令/Profane Command(LRW)》
21《沼/Swamp(10E)》
2《産卵池/Spawning Pool(10E)》
Champsの結果などから《黄泉からの橋/Bridge from Below(FUT)》でビートダウンの後押しというアイディアも出るが、どう考えてもハンドで腐ること請け合いなので没。あまりに行き詰まりすぎてこんなんでも一瞬「これで出よう」と思ってしまう。予選は二日後・・・どう考えても間に合わない。今回は見送りか・・・そんな弱い考えに支配されつつあった。
しかしイカ彦はここで、調整の最初の方で通過した赤黒にもう一度賭けてみようと言い出す。正直無理だろうと思ったが、今まで通過した中ではマナベースとコンセプトが一番マシに思えたのでこれに付き合って赤黒に再び焦点を当てる決意をする。
『サンプルレシピF』
4《ウーナのうろつく者/Oona’s Prowler(LRW)》
4《ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer(TSB)》
4《砂丘乗りの無法者/Dunerider Outlaw(PLC)》
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter(10E)》
4《硫黄の精霊/Sulfur Elemental(PLC)》
2《呪われたミリー/Mirri the Cursed(PLC)》
4《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》
4《裂け目の稲妻/Rift Bolt(TSP)》
4《火葬/Incinerate(10E)》
2《不敬の命令/Profane Command(LRW)》
24土地
変更点は主に二箇所。《硫黄の精霊/Sulfur Elemental(PLC)》のメイン搭載と2マナ域にあの《疾風のデルヴィッシュ/Whirling Dervish(TSB)》を採用したことである。
硫黄の精霊は叫び大口をかわすというコンセプトには反する。しかし3点火力を8枚積むという構成は、Tier1がマネキン・札束・ビッグマナというメタにおいて、それほど効果的とは言えなかった。3/3というサイズのクリーチャーを中核に据えるのは札束くらいで、他は0/5なり出ただけでアドバンテージを取る2/2なりで火力で1対1をとる旨みがないのである。ここで瞬速の3/2をメイン搭載すれば、少なくとも0/5を突破する後押しとして役に立つし、Tier2のフェアリーや青系コントロール相手にはメインの相性が大幅に向上する。3マナ域もヒッピーだけという寂しい状況が改善されるわけで、かくしてメイン採用へと踏み切った次第である。
さて、もう一方のバカはといえば・・・一応言い訳らしいことを言わせてもらえば、定義されたメタの中でTier1の中では札束とビッグマナにはプロ緑が刺さる。マネキンには効かないが元からウーナダウスィーヒッピーで勝つから関係ないとして、Tier2に目を移せば青系コントロールにも弱いスリスとして一応働かなくもない。《砂漠/Desert(TSB)》は越えられないがメインで先に呪文をプレイしてカウンターのためにマナを寝かせられればそれ以後は引っかからない。なんだ、なかなかメタに合っているじゃないか・・・というカードパワー度外視の採用である。どうせ他の候補も大したやつがいないんだし、
これをもう少し一人回しで調整して(余談だがこれまでの過程はすべてデュエルの結果得られたもの・・・なわけもなく、メール交換と掲示板の書き込みによるやりとりの中で脳内妄想を膨らませ、最後に一人回し数十回の厳しい修行を経てドリップオンされた妄想のスープである。個々のカードのデュエルにおける強さは大体「メタ的に強い」とか「これが刺さるから勝てる」とかで曖昧に評価されしかもオレとイカ彦は互いにそれで納得するため、当然のことだが対人戦はほとんどしていない)できたデッキが以下である。
『The Bluff to God』
4《ウーナのうろつく者/Oona’s Prowler(LRW)》
4《ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer(TSB)》
4《砂丘乗りの無法者/Dunerider Outlaw(PLC)》
4《惑乱の死霊/Hypnotic Specter(10E)》
4《硫黄の精霊/Sulfur Elemental(PLC)》
2《呪われたミリー/Mirri the Cursed(PLC)》
3《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》
4《裂け目の稲妻/Rift Bolt(TSP)》
4《火葬/Incinerate(10E)》
3《不敬の命令/Profane Command(LRW)》
4《トレッサーホーンの掃き溜め/Tresserhorn Sinks(CSP)》
4《硫黄泉/Sulfurous Springs(10E)》
4《偶像の石塚/Graven Cairns(FUT)》
2《ケルドの巨石/Keldon Megaliths(FUT)》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth(PLC)》
8《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp(CSP)》
1《冠雪の山/Snow-Covered Mountain(CSP)》
3《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》
4《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot(CSP)》
4《涙の雨/Rain of Tears(10E)》
4《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch(TSB)》
意見の一致をはかる暇がなくてイカ彦のレシピとは微妙に細部が異なっているが(彼の場合はメインにアーボーグが2枚入り、卑劣漢が抜けてデュレス4になり3枚の《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer(10E)》が入っていた)これが黒ビートの辿りついた最終形である。
まだ触れていない部分について言えば、叫び大口はただ強だがハンドで腐りやすく5マナも重いため3枚。ミリーは最強なのだがレジェンドなので2枚、スペルは全部火力。サイドボードは対コールガラク用に鉄足、対コントロール用にデュレスと涙の雨。対《ストロームガルドの災い魔、ハーコン/Haakon, Stromgald Scourge(CSP)》で卑劣漢も用意したが、予選の段階ではこれはやりすぎだったようだ。
定義されたメタの中では、ウーナダウスィーヒッピーが全てのマッチにおいて縦横無尽に大活躍する予定のため、1位通過は必至。くくく・・・完璧だ。もはや一分の隙もない。いや隙はあるといえばあるのだが、例のバカとかね。でもそんなの些細なことさ。このコンセプトでデッキが完成してしまった以上、優勝しか見えないね。
今なら言える。
オレは黒ビートとともにFinals予選を駆け抜ける!!
?へ続く→
コメント