PTQ横浜@仙台一次?

2007年1月14日
 と、いうわけで。はるばる仙台まで、新幹線で行ってまいりました。

 土曜には名古屋でもPTQがあったわけだけど、そっちは人多そうだし(でも結果的にはあまり変わらなかった)何より仙台には牛タンがある。思えばもう三年も前になるのか、ミラディンブロックのシールドであったグランプリ仙台のために鈍行に乗った記憶はもはや薄れつつある。しかし、あの牛タンの味だけは忘れられない。牛タンLOVE。牛タンゴッド。

 しかし、何も牛タンのためだけに来たわけではない(今更)。仙台まで来たからには、プロツアーの権利を手土産に凱旋したいところである。

 ところで当日は午後5時12分稲城駅発の(おそらく)始発に乗って東京駅に着いたところで名古屋から帰ったばかりの資産家と合流してともに仙台を目指す、という手はずだったのだが、ドメインを使ってトップ4でライフ差であえなく撃沈した資産家は既に気力・体力ともに尽きており、仕方なく一人での旅となった。



 で、今回のデッキは。



 親和!・・・ではなく・・・



 フリゴリッドである。

 あの衝撃の決別宣言から一週間・・・前日土曜日の名古屋のトップ8などを見て、正直なところ「今度こそ親和じゃね?」などと思わなくもなかった。ていうかもしカード持ってる資産家との受け渡しタイミングさえあれば、今回は親和で出ていたかもしれない。それくらい、親和はメタに合っている。ような気がする。何より、あの名古屋トップ8の親和。やはり、《爆片破/Shrapnel Blast(MRD)》は4枚でなければならない。いいセンスしてやがるぜ、あいつ・・・既に戦友になったような気分で一方的なシンパシーを覚えては(大体あっちはトップ8でこっちは0−2ドロップなのだが)、しかしもう二度と騙されないぞと必死で邪念を振り切ろうとする。いわゆる未練タラタラの状態であった。

 だがまぁカードが無いものはしょうがない。それに、このフリゴリッドも、親和と同じくらいメタに合っている可能性がある。完全に《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt(TSB)》の数で決まるこのデッキの生存確率は、親和よりは高い。そしてデッキパワーも。それが俺の下した結論だった。

 とはいえ、このデッキをまともに大会で使用するのはこれが初めてである。この環境を練習する上で避けては通れないデッキだったために、そしてまた、個人的に動きが気に入ったデッキであるために、最低限一人回しはこなしているが(一人回しの何がどう「最低限」であるかは置いておくとして)対人戦となると不安が募る。今のエクステンデッドでメタ上に存在するデッキの中でもトップクラスのプレイング難度。デッキのメイン・サイドの微妙な構成からインアウト、そしてマリガン判断に至るまで、使用者を悩ませ続ける。コンセプトが完成し尽くされているが故に、特にサイド後は何を抜いていいか迷うことばかりである。

 だが、それでも。

 そんな、デッキだからこそ。

 俺は、使用する価値があると考えるんだ。



 前置きが長くなったが、これが今回のデッキリストである。


 『Frigorid』
4《イチョリッド/Ichorid(TOR)》
4《朽ちゆくインプ/Putrid Imp(TOR)》
4《ゾンビの横行/Zombie Infestation(OD)》
4《サイカトグ/Psychatog(OD)》
1《野生の雑種犬/Wild Mongrel(OD)》
4《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll(RAV)》
4《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》
2《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug(RAV)》
4《陰謀団式療法/Cabal Therapy(JUD)》
4《綿密な分析/Deep Analysis(TOR)》
2《不可思議/Wonder(JUD)》
1《古えの遺恨/Ancient Grudge(TSP)》
4《金属モックス/Chrome Mox(MRD)》
4《汚染された三角州/Polluted Delta(ONS)》
2《溢れかえる岸辺/Flooded Strand(ONS)》
1《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(ONS)》
3《湿った墓/Watery Grave(RAV)》
1《繁殖池/Breeding Pool(DIS)》
1《草むした墓/Overgrown Tomb(RAV)》
3《セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum(OD)》
1《島/Island(TSP)》
1《沼/Swamp(TSP)》
1《裂け岩の扉/Riftstone Portal(JUD)》

4《真髄の針/Pithing Needle(SOK)》
1《暗黒破/Darkblast(RAV)》
4《炎まといの天使/Firemane Angel(RAV)》
2《古えの遺恨/Ancient Grudge(TSP)》
2《天啓の光/Ray of Revelation(JUD)》
2《一瞬の平和/Moment’s Peace(OD)》

 主な特徴を挙げるとすれば、やはり《入念な研究/Careful Study(OD)》あるいは《トレイリアの風/Tolarian Winds(7E)》が入っていた「確定サイドスペース」の2枚を削った部分にあるだろう。実際当日の朝まではこの部分は《入念な研究/Careful Study(OD)》×2だったのだが、やはり発掘カードがないとキープしづらいデッキの性質上、中途半端な期待を抱かせず単純に枚数を増やすことでバランスを取ることにした。もちろんライフを減らさずライブラリを掘る効果も期待できるが、その状態ならばそこまでしなくても勝てるし、やはり不安定と感じた。

 正直エクステンデッドの、しかもここまで完成されているデッキを、勝手に自分の判断でいじるのは自殺行為に他ならないのだが、完コピでは愛着が湧かないというのもまた事実である。

 そう、俺は大会初使用ながら、イチョリッドを新たなる「相棒」として、「戦友」として、ともに戦っていく決意を固めたのだ。

 さようなら荒廃者。そしてこんにちはイチョリッド。

 今、新たな戦いの幕が開ける。

                     ?へ続く→

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