通称LoM。関東草の根大会の頂点に位置する、完全招待制イベント。日本選手権ばりの日程のくせに非公認で開催されるお祭り。

 去年は権利持ってたのに「デッキがないから」というだけで出なかったので、今年初出場。

 さて、初日はスタン3回戦→ドラフト3回戦。しかも非公認であるため、タイムスパイラル対応のスタンダードになるわけで。いまだ目ぼしい大会の結果も出回っていない中、新環境の行く末を占う上で、間違いなくメタゲームに多大な影響を与える、その最初の最初。

 自分で試してみたいカードを使うもよし、良い感触のデッキが出来て都道府県選手権前の調整にするもよし。なんにせよ、公式でタイムスパイラルが使用可能になる前にこの関東屈指のレベルで対人のスタンダードデッキが回せる貴重な機会。

 その大事な機会に、まつがんは何を持ち込んだか?

 少し早いかもしれないが、ここでその全貌を紹介しよう。

 『Suicide Zoo』
4《サバンナ・ライオン/Savannah Lions(9ED)》
4《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》
2《深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow(RAV)》
4《闇の腹心/Dark Confidant(RAV)》
1《ショック/Shock(9ED)》
4《炎の印章/Seal of Fire(DIS)》
4《裂け目の稲妻/Rift Bolt(TSP)》
4《稲妻のらせん/Lightning Helix(RAV)》
4《火山の鎚/Volcanic Hammer(9ED)》
4《黒焦げ/Char(RAV)》
4《氷結地獄/Cryoclasm(CSP)》
4《踏み鳴らされる地/Stomping Ground(GPT)》
4《寺院の庭/Temple Garden(RAV)》
4《聖なる鋳造所/Sacred Foundry(RAV)》
4《宝石鉱山/Gemstone Mine(TSB)》
1《血の墓所/Blood Crypt(DIS)》
1《草むした墓/Overgrown Tomb(RAV)》
1《硫黄泉/Sulfurous Springs(9ED)》
2《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge(9ED)》

4《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch(RAV)》
2《宝石の洞窟/Gemstone Caverns(TSP)》
1《低木林地/Brushland(9ED)》
3《ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan(GPT)》
2《死の印/Deathmark(CSP)》
2《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt(TSB)》
1《名誉の道行き/Honorable Passage(TSB)》

 正気か。(またかよ

 毎度ながらツッコミどころが多すぎる構成に、しかし今回は言い訳をしない。オレはただ、焼いて殴りたかった。それだけだ。



 しかしあえて、それでもなお、はたしてこれはどうか?といった部分について、若干触れてはおこう。


○《裂け目の稲妻/Rift Bolt(TSP)》
諸君、朗報だ。我々は《溶岩の撃ち込み/Lava Spike(CHK)》を失った、しかし彼は圧倒的上位互換として蘇ったのだ!この「今度こそリアルにドラフト初手」「《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir(TSP)》出されると泣ける」こと新世代の3点火力は、通常のビートダウンでは往々にして3番目あるいは4番目はたまた5番目最悪6番目の火力としてその居所を見つけられずにコモン箱にいってしまうのだが、ことバーンにおいては救世主のごとく崇め奉って構わない性能である。なんにせよ、1マナ3点。入れろ。理由はいらない。


○《氷結地獄/Cryoclasm(CSP)》
オレはコールドスナップで最強じゃない、スタンダードで最強なんだ。さぁみんなも一緒に口ずさもう。ランデスして、3点。ランデスして、3点。考えるな。感じろ。


○《深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow(RAV)》
かつては《世慣れたドライアド/Dryad Sophisticate(GPT)》が入っていたこのスペース。しかし回していて思った。「圧倒的に黒マナが足りない」そこでコイツの出番だ。1マナ圏だからビート生物としての基本はクリアしているし、2ターン目《氷結地獄/Cryoclasm(CSP)》の夢も見れる。あとは大体《さまようもの/Wandering Ones(CHK)》だが、つまり、黒マナの出せる《さまようもの/Wandering Ones(CHK)》は最強。


○《宝石鉱山/Gemstone Mine(TSB)》
痛くないギルドランド。それなんてデュアラン?否!その名も宝石鉱山である。しかし毎ターンほぼマナカーブ通りに呪文をプレイしてはハンドをダンプするバーンデッキとしては3回の回数制限は悲しいほどに少なく、ましてこのデッキは4色なので、色つきの呪文を一回《差し戻し/Remand(RAV)》されるだけでランドが勝手に割れていく不思議なマゾプレイ。《燎原の火/Wildfire(9ED)》は勘弁な。


○《血の墓所/Blood Crypt(DIS)》
1枚しか持ってなかった。


○《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt(TSB)》
一回もサイドインしなかった。


○《名誉の道行き/Honorable Passage(TSB)》
一回もサイドインしなかった。


 要するに、先手とって1マナ生物出してブロッカー焼いたりランド割ったりしながら殴ってたら勝つよねっていうコンセプトのもと、その超ご都合主義的展開をリアルに実現するためには《闇の腹心/Dark Confidant(RAV)》のガッツがどうしても必要だよねって話になり、丁度《宝石鉱山/Gemstone Mine(TSB)》あるじゃんってことで、赤タッチ緑白黒デッキとして大体均等にマナ出れば回るでしょという楽観を経て、最終的には「つまり、オレが天才であるかどうかだ」という結論に至ったわけである。なお、マジックは頭の悪さを競う競技ではないことをここに付記しておこう。


○《宝石の洞窟/Gemstone Caverns(TSP)》
1ゲーム目が天才ダイスロールによって先手だったとしても、2ゲーム目は相手の先手である。そこで《宝石の洞窟/Gemstone Caverns(TSP)》の出番だ。わかりやすく言うと「オレの先手はオレのもの、お前の先手もオレのもの」である。しかしこのクソカードがフォーラムで350円もするため財政上の問題で2枚しか手に入らなかった初手には来て欲しいが後から引きたくない、その微妙なジレンマを確率という名の天秤にかけはじき出された値が、2枚という絶妙なバランスに反映されていると考えていただきたい。そして重ねて言うがマジックは頭の悪さを競う競技ではない。


                     ?へ続く→

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