金曜日、フォーラムで翌日のPTQはどのデッキで出るかを検討した際、ある種当然のようにBoros Deck Winsをバーンタイプに改造することしか頭になく、やはりある種当然のように、俺はまたもこの”《稲妻/Lightning Bolt(4ED)》”こと《溶岩の撃ち込み/Lava Spike(CHK)》に自らの運命を委ねることとなったのであった。

 その理由として、そもそも俺自身の個人的な嗜好に過ぎないのだが、元来コントロールデッキが性に合わないというのがまず先にあって、それでこの環境(エクステンデッド)のデッキの選択肢はほとんど親和とボロスとゴブリン、せいぜいマッドネスサイカ(しかしサイカトグですら、計算が面倒くさいのでできれば使用を避けたかった)といったあたりに絞られていったのである。しかもメタがサイカ、親和、セプターチャントあたりとなれば、選択肢はほぼ二つ。親和で出て引きに賭けるか、バーンで出てコントロールを食べるか(ここでボロス→バーンの論理の飛躍があるのは、ボロスが《暗黒破/Darkblast(RAV)》1枚で負けるのと、そういった生物メタの隙間を縫うのにバーンが最適だと考えたから・・・ということに加え、勇丸とサバンナ・ライオンを持っていなかったからである)。

 (なおゴブリンを外したのは、ロサンゼルス前夜の調整会でステロイドと親和に合計で0−10を喫した、ゴブリンの名を冠したクソデッキの影がチラついたからである)

 そして「ある種当然のように」その二択は一択となり、金曜日の間、FNMが始まる前の段階で既にメインボードは「ほぼ」出来ていた。それが以下のレシピである。

《溶岩の撃ち込み/Lava Spike(CHK)》×4
《炎の稲妻/Firebolt(OD)》×4
《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer(TOR)》×4
《真髄の針/Pithing Needle(SOK)》×2
《ゴブリンの軍団兵/Goblin Legionnaire(AP)》×4
《稲妻のらせん/Lightning Helix(RAV)》×4
《火山の鎚/Volcanic Hammer(9ED)》×4
《マグマの噴流/Magma Jet(5DN)》×4
《爆片破/Shrapnel Blast(MRD)》×3
《ウルザの激怒/Urza’s Rage(IN)》×4
《溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge(DST)》×1
《山/Mountain(9ED)》×3
《平地/Plains(9ED)》×1
《聖なる鋳造所/Sacred Foundry(RAV)》×4
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(ONS)》×1
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills(ONS)》×4
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath(ONS)》×2
《大焼炉/Great Furnace(MRD)》×4
《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus(DST)》×3

 事実、たった一枚を除けばこのメインボードは実際俺が出場したレシピそのままだし、このまま出場することもありえたわけで、おおまかな構成としては(たとえば土地とフェッチの枚数のバランス、アーティファクトと爆片破の枚数のバランスなど、ごくごくおおまかに)これで大体問題はないだろう、というレシピである。前日には出来ていたとはいえ、やはり出来たのはどこまでも前日でしかなく、毎度のことながらプレイテストなどは一切なしに、妄想と想像の中のデッキ相性にのみ頼っている。

 1マナ圏はエクステンデッド最大の成果である《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer(TOR)》を筆頭とし、最強火力(?)である《溶岩の撃ち込み/Lava Spike(CHK)》、フラッシュバックがカウンターデッキやハンデスに嫌らしい《炎の稲妻/Firebolt(OD)》と厳選の12枚を揃え、おまけに《サイカトグ/Psychatog(OD)》から各種フェッチランドまであらゆるカードを止める上に《爆片破/Shrapnel Blast(MRD)》の餌にもなる《真髄の針/Pithing Needle(SOK)》を2枚だけ(これも調整の結果とかでは決してなく、なんだかそれっぽい枚数を入れているだけである)投入している。

 そして要となる2マナ圏は名実ともに最強火力であろう《稲妻のらせん/Lightning Helix(RAV)》に始まり、次世代の殴る置きショックこと《ゴブリンの軍団兵/Goblin Legionnaire(AP)》、ダメージ効率は歴代最高の《爆片破/Shrapnel Blast(MRD)》、占術の潜在的アドバンテージが魅力の《マグマの噴流/Magma Jet(5DN)》に、ついでに入れた《火山の鎚/Volcanic Hammer(9ED)》と続く。

 3マナ圏は、メタがサイカ(とはいってもこの段階ではDredge-a-togや純正サイカのようなパーミッションを想定していた)とセプチャンである以上そのカウンターの網をかいくぐる3点火力《ウルザの激怒/Urza’s Rage(IN)》を4枚(!)搭載し、目にモノ見せてやるわ的な雰囲気を醸し出している。《溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge(DST)》は1枚スペースが余ったので入れました。しかしこの1枚のスペースがまさかあんなことになるとは・・・

 土地はあえて触れる必要もないだろうが、一応Boros Deck Winsの土地バランスなどを参考にしつつ、赤黒フェッチを1枚しか持ってない的な要素も絡んで大変クサい仕上がり。まぁフェッチなんてどうせ《聖なる鋳造所/Sacred Foundry(RAV)》持ってくるのが大半だから関係ないっしょ!(しかし少なくとも緑白フェッチが何より優先しないのは確かだ

 さて、この流れでサイドボードを適当に組んじゃうかということで、Boros Deck Winsを参考にしつつ俺がやっぱり適当にセレクトした15枚がこれ。

《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War’s Wage(SOK)》×4
《過負荷/Overload(IN)》×4
《粛清/Purge(DST)》×4
《真髄の針/Pithing Needle(SOK)》×1
《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu(PS)》×2

 とりあえず親和にカタキ、セプチャンと親和に過負荷、サイカと親和に粛清。であとはよくわからないデッキにとりあえず入りそうな火炎舌と、なんだかよくわからないけど1枚スペースあるから追加で入れとくかという針。

 いかにもな適当っぷり溢れるサイドであった。

                ?へ続く→

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