徒然2

2005年6月9日
 床屋へ行き、女性の美容師さんに散髪してもらいながら、ちょっと話が(あるいは儀礼的に)盛り上がった件。

 色々話して、最終的に彼女が言った言葉は「なんだか難しい言葉を使うね〜」だった。

 それに対して、「そういう時期だから」と答えた。

 彼女に話しかけられる以前に、一般的な散髪中の光景をイメージしてもらえればわかると思うが、十分な思考の時間があった。

 その中には、当然「美容師さんに話しかけられたら・・・」というシミュレーションもあったはずである。

 その前提で「なんだか難しい言葉」のモードが選択されたわけである。

 想像に過ぎないが、第一印象としては「とっつきにくい」「話しづらい」などと感じられているのではないか。

 十分な思考の結果そのモードが選択されたのだから、あるいは行き当たりばったりで会話をした方がとっつきやすくなるのではないかという仮説が生まれる。

 ただ、思考の途中で遮られたため、思考言語から会話言語へ急激に変換することができないままに、思考言語で会話していたという可能性も否定できない。

 しかし、ともかく、ある種行き当たりばったりの方が、会話の内容は軽いが、第一印象はよくなるのではないか・・・と思わなくもない今日このごろである。

 ライトな会話を経て、お互いが「仲良くなった」と認識し、その了解の上で会話の内容は、もう一段階、もう一段階と、どんどん深くなっていくのだ。

 最初は、誰でもない、極めてアイデンティティが薄い状態から始まる。

 深度が大きくなるにつれ、誰それとしての会話、その人自身としての意思が込められ、つまり、実質的に仲が深まる。

 その意味で、思考言語のまま会話をしているという状態は、アイデンティティを剥き出しにしているわけで、理解しようという意思のない相手に、一方的に意思を押し付けていると言えるのではないか。

 ともあれ、人間関係の構築とは何と難しいことか。

 こんなに難しいのだから、大学で友達ができないのも仕方がないことかもしれない、という結論に至るのであった。

 
 さて、勉強するか。

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