ISBN:4062127407 単行本 北原 美貴子 講談社 2005/01 ¥1,470



 今日大学の帰りにひようえの本屋に寄ったら偶然名前を分かち合った同級生と出会い、その時この本を薦められました。

 そう・・・丁度、おいらたちの三つ上ということになりますかね。その中に、北原和憲という人がいた。卓球部のエースで、勉強も出来た。そんな彼が、癌になった。闘病生活の中、東大に合格した。そして・・・

 懐かしいフレーズが目に飛び込んでくる。某エイブ先生や政経のあの人など、それは確かにおいらたちが共有していた時間で、生きていた時代で、登場人物表には名前はないけれど、おいらたちの誰にとっても明らかな、一つのリアルが在ったと教えてくれるものだ。

 駒東、癌、森博嗣、東大、死。おいらにとってはあの時を思い出す言葉ばかりで、おいら自身がそうであったわけではないものもあるけれど、もしかしたらそれは在ったかもしれない未来の一つの形で(クロノクロス風)、彼が味わった苦しみの一部でさえ今のおいらが知る由もないという深い谷があるにも関わらず、もっと生きなきゃ、もっと活きなきゃという気持ちにさせてくれるのです。



 とまぁここまで書いておいて、別に全米もおいらも泣いたわけではないし、文体とかは平易すぎて逆に何の感慨も許さない部分もあるけれど、駒東生的には一度読んどいた方が情報とか見識の観点からも有益じゃないかと思うわけですよ。

 というわけで読みたいけれど買ってまではなぁ・・・という方は言ってくれれば貸します。

 もしかしたらおいらが存在を知らなかっただけで、みんな既に読んでるのかもしれないけれど。

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